仕事で上手くいかない時につい「自分は運が悪い」と呟いてしまいます
気を付けた方が良いよ。不幸を招く口癖があると言います。
つい口ずさんでしまうので、気を付けた方が良いですね
山名裕子さんは、「自分は不運だ」と言ったり思ったりしていると、脳が萎縮して行動の幅が狭まり、失敗への恐怖が高まってしまうと言っているよ
幸運を招く口癖に変えたいですね
脳に幸福感をもたらすテクニック
日本人には、謙遜したりへりくだったりする文化があります。奥ゆかしさがあり、素敵な文化なのですが、心理学的に言えば、謙遜は良くないみたいです。それよりも、プラスのアピールをすることが大切。
「自分は運がいい」という言葉は、非常に良いです。意識して言葉にすると、『脳が幸福感に包まれる』と言われます。
心理学用語に「ハード・トゥ・ゲット・テクニック」(hard to get・・・入手困難なものという意味)というものがあります。“人は特別扱いされるのが好き” という心理をくすぐるテクニックのことです。
心理学 | ハード・トゥ・ゲット・テクニック |
1.口癖 | 自分は運が良い |
2.自分自身に言い聞かせる | あなたは特別です |
3.脳の状態 | 幸福に包まれる |
ほかにも良いことが
山名氏によると、「自分は運がいい」と言い続ければ、“運がいい人に乗りたい、サポートしたい” という人からの力を受けやすくなり、さらに成功率が上がります。
謙虚が美徳とされがちな日本社会においては、奥ゆかしく「自分の実力はそれほどでもないけれど、まわりに恵まれているからラッキーを引き寄せられた」というポジティブな謙虚さをもつことは素晴らしいことです。周囲の人も褒められているようでより好感を抱きますね。
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脳科学で見てみると
脳科学者・中野信子さんによると、人間の脳には前頭前野内側部といって、自分の行動の評価を行う部分があります。何かを口ずさむという行動も、脳は「良し悪し」のジャッジを下しています。
項目 | 仕組み |
行動の評価機能 | 脳の前頭前野内側部で、行動の評価を行う |
「自分は運が良い」という言動 | 脳が「それはポジティブで良い言葉だ」と判断する ↓ |
・βエンドルフィンやドーパミン、オキシトシンといった脳内快感物質 (多幸感や快感をもたらす物質)が脳内に分泌 ・βエンドルフィンは、脳を活性化させる働きがあり、記憶力や集中力を高める | |
「自分は運が悪い」という言動 | 脳が「それはネガティブで悪い言葉だ」と判断する ↓ |
・ストレス物質であるコルチゾールが分泌 ・脳内で過剰に分泌されると、記憶の重要な回路である「海馬」を萎縮させる ⇒記憶力や集中力が減少する |
「自分は運が悪い」の口癖や気持ちで他責のせいにするほどストレスに弱くなっていきます。それは、上記にもあるようにネガティブ発言は、脳を萎縮させてしまうからです。
声による暴力にも要注意
少年野球の観戦中に、相手チームの監督が厳しそうな人で、味方の子供たちの不甲斐なさに罵詈雑言に近い言葉で叱っていました。大きな声だったので、こちらにも聞こえていました。そうした時、自軍の子供たちは直接叱られていないのに、みるみる戦意を失っていきました。当時から、不思議に思っていました。子供たちもビビッて固くなったのかなくらいに思っていました。
その仕組みが、“ストレス物質であるコルチゾールが分泌” による『脳の萎縮』なのですね。これは、自らの言葉はもちろんのこと周囲の言葉にも反応することがわかっています。
見方を変えると、この罵詈雑言は武器になります。自軍が行わないのは当然ですが、味方の子供たちを守るためには、相手の出方にも注意を配る必要がありそうですね。
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さりげない口癖は、今までの生き方で形成され、そしてこれからの生き方にも作用する要素が詰まっています。口癖の効能を知らないと、悪い流れであればますます落ち込むことになります。
逆に、脳とうまく付き合って(たまにはだまして)、助けてくれる作用もあるので、根気よく良い口癖になるようにトレーニングをしていきたいですね。
きっと今よりは良いことがおこりますよ。