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奇跡の復活か? 藤浪晋太郎の逆襲がはじまる

ヒロポン

藤浪投手が、最近MLBで復活したという噂が聞こえるのですが、本当でしょうか?

現段階では、判断は難しいですが藤浪投手が評価される成績を上げているのは確かなようです。昔からの実績を知っている人間としては嬉しい限りです。

ヒロおじ
ヒロポン

彼をデビュー当初からずっと応援してきているので、本当に復活してくれるとメッチャ嬉しいしコーチングの参考になりますね。


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2023年の藤浪晋太郎

MLBのオークランド・アスレチックスに藤浪投手がポスティングシステムで移籍しました。背番号は日米4球団でつけていた憧れのダルビッシュ投手の11に決まりました。

NPBでも満足に結果が残せていないのに、MLBでは通用するはずがないがもっぱらの風評でした。現に開幕直後は、良い時もあるが制球が狂いだすと止まらない状態が続いていました。NPB時代と何の変りもありません。月毎の成績を下記に示します。

<アスレチックス入団時(2023)の成績>

噂通りの展開と思っていたのですが、徐々に自責点も減り防御率も下がっていきました。先発から中継ぎに変更になったことも大きな変化点です。ボールや環境も今までから一変しています。良くなってきた要因の1つとして、不慣れなアメリカ製ボールに慣れてきたことが上げられるかも知れません。

7月の反抗

藤浪投手は中継ぎに転校してから、なぜかチームトップの3勝を上げています。今期、MLBに来た他の日本人ピッチャーとしては、ニューヨークメッツに移籍したおばけフォークで有名な千賀滉大投手が、6月10日に7イニングを投げて1失点でシーズン6勝目をあげています。

千賀、藤浪、両投手の白星はどちらもチームで最多。ホームラン争いで単独トップになった大谷翔平選手は、投手では最近足踏み状態ですが5勝を挙げています。もちろんチーム最多です。

この藤浪投手の珍妙な成績に対し、ネット上では様々な意見があふれています。

ネット上の意見

  • 藤浪、チームトップ3勝目、エースじゃないか
  • フォアボール出しながらも抑えるあたり藤浪らしい。やっぱりこの男持ってんな
  • 地味にフォーム変わってから結構安定してるんじゃないか、ノーヒットで終えてのポイント高い
  • 藤浪晋太郎の防御率が良くなるのは、いつだってワクワクするな

好意的な意見が多いようです。

今シーズン藤浪投手はポスティングシステムにより阪神タイガースからアスレチックスに移籍して年俸4億3000万+最高1億8000万の出来高払いでメジャー契約を結んでいます。今シーズン、アスレチックスは成績が悪く前半戦だけで借金40ぐらいあるので、仮にあまりいい出来ではなくても出場機会はあるという境遇も、藤浪投手には合っているのかも知れません。

それと、マスコミを含めた周りの環境もNPBにいたときに比べれば騒がれ度合いが低くなっているので、ゆっくりと集中できるのかも知れませんね。

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NPB時代の藤浪投手

高校時代は大谷翔平のライバルとして早くから世界で戦える逸材と期待されていた藤浪投手は、入団1年目の2013年から3年連続2桁勝利を飾った実績があります。その当時は将来の日本のエースと、多くの関係者含めファンから期待されていました。

<NPB時代の実績>

4年目から、成績が伸びず、5年目(2017シーズン)は、制球難で二軍調整を余儀なくされ、一軍登板はわずか11試合にとどまり3勝5敗防御率4.12という成績に終わってしまいました。参考に、年代ごとの監督を示します。金本監督とは相性が悪かったのかも知れませんね。金本監督は昔ながらの熱血漢で、根性や責任感を重んじる人のようです。ここに落とし穴があったのかも知れません。

・2013年~2015年 和田豊 
・2016年~2018年 金本知憲 
・2019年~2022年 矢野燿大

10勝以上を上げていた2013年~2015年のピッチングコーチは、豪速球で有名な元阪急ブレーブスの山口高志さんでした。

山口高志コーチの助言

藤浪投手が阪神入団時の投手コーチでプロ野球史に残るほどの剛速球だった山口高志氏は、藤浪投手の投球フォームについて語っています。

●「ダルビッシュ投手のように、力を抜いてトップを作りに行かないといけないんだけど彼はそれができていない。それは技術的なものです。トップを作るまでに、いかに力を抜けるか、そうでないと前でさばけない。今はトップに上がりきらないままに投げに行っている」

☞ 脱力できずに投球フォームを起こし、最も効率的に力を伝えられる形が整わないままに投げ出している。それが、制球難の要因。

●「ダルビッシュ投手も大谷選手も、メジャーへ行って投げ方が変わった。ショートアームにしたりメジャーの野球に順応して、球速も上がった。藤浪投手もメジャーで生きていくためには、フォームを変更して順応していくしかないのではないかと思う」

☞ 工夫と練習の必要性がある。具体的には、テークバックが大きい藤浪投手の腕の使い方を見直し、肩肘への負担も軽減され、制球の安定にもつながるショートアームへのモデルチェンジを推奨。

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ダルビッシュ投手の提案

ダルビッシュ投手は、山口氏とは逆にフォームの修正ではなくメンタルの問題と考えているようです。

以前藤浪投手に最低3与四球&8奪三振の珍ノルマを与えるよう要望していたようです。

ダルビッシュ投手は語ります。

「毎試合チームから最低3個はフォアボールを出さないといけないみたいな逆の発想のノルマを出してほしいな、その代わり最低8個は三振取れみたいなもっと楽しく投げられそうな発想が欲しい」

 ☞ その代わり2フォアボールに抑えた時の罰則は厳しくするのです。

とかくNPBでは、ストイックさや責任などの根性論が頭を持ち上げます。まして、能力があると思われている選手が不甲斐ない成績に終わるとその攻撃は凄まじいものがあります。まさしく藤浪投手はそのターゲットでした。その中で、このダルビッシュ投手の提案は、NPBを皮肉るようで且つ的を得ている感じで面白いですね。

大谷選手も言っているように『たかが野球、されど野球。命まで取られはしない。楽しもう』 この境地は、本当に的を得てますね。大谷選手から悲壮感を感じないのは、常に楽しそうにプレイしているからだと思います。

藤浪投手もこの境地に近づけたら、本当の復活になるかもですね

なぜ、高速4シームが打たれるのか

藤浪投手は、最速102.1マイル(約164.3キロ)を記録するなど、4シームの平均球速は97.4マイル(約156.7キロ)。メジャーにおいても全体の上位8%となる24番目の速さです。ちなみに大谷翔平選手よりも0.1マイルだけ上回っている。

しかし、日本人ではトップクラスの速さを持っているにもかかわらず、藤浪投手の速球は打たれてしまう、あるいは見切られてしまうのでしょうか。

理由のひとつとして考えられるのは、ボールの回転数と言われています。

内容回転数(回転/分)
メジャーの4シームにおける平均回転数2100~2400rpm
22年シーズンに最も回転数の多かった投手:ブリュワーズのコービン・バーンズ2578rpm
藤浪投手の4シームにおける平均回転数1903rpm

回転数が低いと、球のホップ量や手元でシュート気味に動く幅が小さいなどで、威力が低減するのです。俗に言う「棒球」ですね。藤浪投手が急に打たれだすのは、この回転数が影響しているかもしれません。

藤浪投手の回転数はバラツキが多いとも言われています。1500~2300rpmで平均1903rpm。このバラツキで高い回転数の時は、三振が取れて低い回転数の時は、痛打を浴びるのかも知れません。このバラツキを減らすのも、上記の山口氏の提言に繋がるのかも知れませんね。

MLBはNPBに比べて、あらゆるデータを収集分析しているので、今の藤浪投手にマッチングしたコーチングを受けられる可能性が高いです。

【ミラブルzero】シャワーじゃないシャワー

まとめ

今の藤浪投手は、非常に興味深いですね。日本では、世界が狭すぎたのかも知れません。MLBで科学的なデータを基にトレーニングを重ねていけば、確固としたフォームが築けるかもしれないですね。そして、大谷選手の真のライバルになっていければ。我々ファンは溜まらないです。

楽しみがまた増えてきました。

2023年7月20日、衝撃的なニュースが入って来ました。藤浪投手が、ア・リーグ東地区首位のオリオールズに電撃トレードで移籍するようです。まさしくワールドシリーズを見据えてのトレードです。それほど、最近の藤浪投手は評価されているという事ですね。

本当に素晴らしいことです。アメリカンドリームを成就させましょう。

ファイト❕藤浪晋太郎❣