以前、少年野球の審判をしていた時に、ボールが来て咄嗟によけた際に、腰にギクッという違和感を感じました。
長年、腰痛に苦しんでいたこともあり、町医者の整形外科で診てもらいました。レントゲンを撮った結果、腰椎の椎間板がすり減っていました。先生の話だと、椎間板は消耗品のため復活することはないということでした。
この話は、誰しもが年を取ると経験する、またはスポーツ選手にも遭遇する話なので、参考になればと思います。
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抜本的に治すか、ごまかしながらやり過ごすか
私がレントゲン写真を見ての感想は、“これは駄目だ、ちょっとやそっとでは良くならない” と思いました。一応会社では、技術系社員でしたので、削れたものは再生できないと物理的にも認識しました。(後で、悔やむことになるのですが)
5個ある腰椎(背骨の腰側に位置する)の一番下から3か所の椎間板(腰椎の間のクッション)が擦り減って、一番下はほとんどなくなっていました。
この状態では、どこで神経に触れるかわからず, 触れればそれだけで痛みが走ります。
先生との話では、抜本的に治すには手術しかない。それか、背骨周辺の筋肉を鍛え、支えるようにして、ごまかしながらやり過ごしていくかとの事でした。
手術は怖いですよね
一般的に、麻酔で意識のない時に、体を弄られるのは怖いですよね。麻酔が覚めずにそのままという事もあります。
しかしながら、その当時の私としては、同様の手術を身近な方が2人実施されて、2件ともうまくいったと聞かされていました。医療保険にも入っていたので、費用に関しては心配することはありません。
これは、自分が58才の時でした。定年前でしたので、手術するのであれば今のタイミングがBESTだと思っていました。
気持ちとしては、「手術をしてもらう」に傾いていきました。
【ミラブルzero】シャワーじゃないシャワー手術には、3段階あります。どれを選びますか?
手術を実施するには、専門の病院に行かなければなりません。移った病院の先生と具体的な手術の方法を話し合いました。
3段階の手術提案がありました。
- 神経が触れている箇所だけを削る
- 擦り減っている椎間板を取り除き、代わりのスペーサを入れる
- 上記2.+プレートでボルト締め
先生に、1,2で直らなければどうするのですかと質問すると、状態にもよりますが、3.の手術を実施します、との回答でした。
2回も手術をするのは嫌だったので、3.のフル仕様で手術をお願いしました。
ロシアのプルシェンコと同じフレームでの補強手術を敢行
フィギュアスケートの初代4回転ジャンプのロシアの皇帝プルシェンコもフレームの補強手術をしていました。ジャンプの着地での腰への負担は常人の想像をはるかに超えるものだといわれています。
彼のその後の活躍、通常の動きを見ても全く問題ないように思えたので、私自身の身の上にも、同様の姿が再現されると信じていました。
XLIF(低侵襲脊椎側方固定術)とは
私の手術は、XLIF法(低侵襲脊椎側方固定術)で2013年に日本に導入されたわき腹からの内視鏡手術で、出血も少なく入院日数も軽減されるもののようです。
先生の話では、手術は成功で問題なしとの事で、私も、最新の手術を受け1日も早く退院して、元気な姿で職場に復帰したいと思っていました。
入院中は、特に変わりなく通常のリハビリを行い、順調に回復して2週間で退院の運びとなりました。その時は、入院生活が不自由で一刻も早く退院したいと思っていたので良かったです。
OKが出るまでには、想像以上に時間がかかりました
退院までは順調に進み、自宅でのリハビリも一応真面目には、やっていました。今思うと、入院中含め1点だけ良くないことをしていたようです。
それは、PC作業です。どうしても、前屈みになり背骨に負荷を掛けていたようです。(下図の上段中央)ベッドの上では尚更です。
月に1回、通院でのチェックで経過観察をしました。
3か月目あたりから、ボルトと腰椎(背骨)の接着が悪いことが判明し、対策として6か月目まで接着を促す注射をしていました。それ自体は苦痛ではないのですが、問題はその期間中、常にPC作業をしていた為、知らないうちに接着個所に負荷を掛けていたようです。
結果、背骨が湾曲した状態で固定されました。
その後の診断としては、湾曲した背骨の状態が2、3か月変化がなかったので接着完了とのことで、やっとOKが出ました。
約9か月後です。
しかしながら、曲がった背骨を治すには、もっと長いフレームでの再手術しかないと先生に言わた時はショックでした。手術後の大変さを、想像するだけで嫌になるので再手術はパスしています。
首・肩・腰の痛みを寝てるうちに治したい!体の中の事は少しづつが良いようです
フル仕様の手術は完璧でカッコいいのですが、人の体には馴染むという機能があることを痛感しました。
体の中に異物を入れるときや姿勢などの矯正をするのは、徐々に実施し馴染みを待ちながらするのがベターだと思います。
私の場合も、「1.神経が触れている箇所だけを削る」もしくは「2.の代わりのスペーサを入れる」で留めておくべきだったかなと、若干悔やんでいます。
リハビリで治していくのも一つです
現在の私は、相変わらず背骨が湾曲していて、歩けるのですがすぐに上半身が前屈みになり、歩きづらくなります。無理に姿勢を正すように背骨を延ばすと、逆流性食道炎の症状のようにゲップが上がります。
狭窄症自体の痺れなどは、無くなったのですが、歩き方のトレーニングが必要と感じています。
今後は、整骨院とジムでのトレーニングで楽しく歩けるようにしていきたいと考えています。
まとめ
他の人が上手くいっていても、自分に当て嵌まるかは別物です。体に、特に骨にまつわる手術は要注意ですね。
人の体は不思議なもので、どうしようもないと思っていた腰の痛みも、3ヵ月もすればその痛みに慣れ、痛みが軽減するそうです。どうも、今では私が行なったような手術は行わない方向で動いているようです。
今後は、大規模な手術は、慎重に考えた方が良いですね。痛み軽減だけでよければ、あまり無理をしない方が賢いかも知れません。