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大谷翔平が続けている “やる気を出す方法” とは? 限界を感じさせない新たな要素

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大谷翔平選手は、どのようにしてやる気を出し続けているのでしょうか

彼は間違いなく、内発的モチベーションで動いていますね。しかし、それだけでは説明が難しいのでもっと考察してみます。

ヒロおじ
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宜しくお願いします。是非とも参考にさせて頂きたいと思います。野球だけではなく、ビジネスにも参考になりそうです。

大谷選手の内発的モチベーション

常に革新を続けている大谷翔平選手は、どのようにしてやる気を出し続けているのでしょうか。その謎が分かれば、一般人の自分にも活用できるかもしれないですね。

『なりたい自分』を脳裏に鮮明に描き、それに向かってなりふり構わず突き進む。この単純な成功方程式こそが、大谷選手を偉大なメジャーリーガーに仕立てた」とスポーツ心理学者の児玉 光雄(こだま・みつお)さんは言っています。

モチベーションは、一般的に大きく2種類に分類されます。「内発的モチベーション」と「外発的モチベーション」です。

大谷翔平選手を本気にさせているのは、前者の「内発的モチベーション」であることは言うまでもありません。

探究心が大谷選手に偉大な才能を与えた

それプラス探究心が大谷選手に偉大な才能を与えたと、児玉さんは考えているようです。

「正解はないと思うんですけど、人は正解を探しに行くんですよね。正解が欲しいのは、みんなも同じで。『これさえやっておけばいい』というのがあれば楽なんでしょうけど、たぶんそれは『ない』と思うのです。正解を探しに行きながら、ピッチングも、バッティングもしていたら楽しいことがいっぱいありますからね」と大谷選手は言っています。

仕事を探すとき、「仕事内容が面白いこと」を第一に考える人がいます。しかし、一般的な見解としては、趣味ならいいけど、金を稼ぐプロの仕事で内容の面白い仕事なんかないと考えたほうがいいです。仕事の多くは、日々のルーティンワークのくり返し。大谷選手にしても、ただ単純に数多くのボールを投げ、打つ練習は、典型的な面白くない作業です。

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面白い作業に変化させるポイント

「より良いバッティング」、「より速い球を投げるピッチング」と言うように設定する

☞ 面白くない作業に探究心を加えれば、面白い作業に変化する

「どうしてできないんだろうと考えることはあっても、これは無理、絶対にできないといった限界を感じたことは一度もありません。今は難しくても、そのうち乗り越えられる、もっともっと良くなるという確信がありましたし、そのための練習は楽しかったです」と大谷選手は言っています。

自分からすれば、目標設定が絶妙な感じがします。小さな達成感の積み重ねがこの自信を生んできたのでしょうね。

自己実現の欲求

「なんとしても、生きているうちに最高の自分にめぐり会いたい」

探究心同様、大谷選手を本気にさせているもうひとつの内発的モチベーターは、『自己実現の欲求』です。これも探究心同様、自分の底から湧き上がってくる典型的な内発的モチベーターです。

アブラハム・H・マズローがうち立てた「5段階欲求説」は、いまもなお健在で有名です。

下位のほうから「生理的欲求」「安全の欲求」「社会的欲求」「承認欲求」というふうに積み上がっていきます。

「下位の欲求が満たされれば、それは自然に消え去り、すぐ上の欲求に移行する」と主張しています。

ピラミッドのうち、下位の4つは「満たされれば自然に消え去る」欠乏欲求です。

ただし、一番上の「自己実現の欲求」だけは唯一の存在欲求です。

「なんとしても、生きているうちに最高の自分にめぐり合いたい」という究極の自己実現の欲求こそ、大谷選手にとって、とても魅力的、永続的、かつ安定的なモチベーションになっていると考えられます。

「金銭報酬」では大谷選手のやる気を引き起こせない

内発的モチベーションの対極に、「外発的モチベーション」があります。要は、ご褒美を与えられることにより、私たちは素直にやる気を発揮させます。

外発的モチベーションには、3つの強力なモチベーター(モチベーションを左右する要素)が存在します。

3つの強力なモチベーター

  • 金銭報酬
  • 肩書報酬
  • 裁量報酬

1.金銭報酬

大谷選手は2021年シーズンの開幕前に、ロサンゼルス・エンゼルスと2年総額850万ドル(約9億3500万円)で契約延長に合意しました。この契約は2022年シーズン終了まで有効で、今季の年俸は300万ドル(約3億3000万円)、2022年の年俸は550万ドル(約6億500万円)です。

しかし、2021年シーズンの活躍を考えると、エンゼルスが大谷選手と長期契約を結びたいならば、いますぐにでも契約を結び直すことが賢明であり、ある専門家は「年俸5000万ドル(約55億円)の5年契約、総額2億5000万ドル(約275億円)が妥当である」と予測しています。

ただし、莫大な報酬を獲得しても、大谷選手にとって「金銭報酬」は、最大のモチベーターになることはありません

2.肩書報酬

大谷選手にとっては、レギュラーのポジションにあたります。

組織の最前線において、責任ある立場で活躍する場所を与えられることは、プロフェッショナルにとって他の何ものにも代えがたい、魅力的な外発的モチベーターです。

3.裁量報酬

最近の調査で、若い世代のビジネスパーソンが一番欲しがるのは「裁量報酬」であるという事実が判明。

自分の仕事の裁量権をがっちり握る、すなわち責任と権限を持つということ。これも肩書報酬に勝るとも劣らない魅力的な報酬です。

「基本的に僕は何事も人に相談することが好きじゃなくて、人に相談する時は考えて考えて考え抜いた後にするって決めているんです」と大谷選手は言っています。

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モチベーションそのものを喚起する3つの要素

大谷翔平選手が2021年シーズンにとてつもない成績を上げたことは、彼に訪れた人生の転機において、みずからが決断したことと無関係ではありません。

「内発的モチベーション」と「外発的モチベーション」とは別に、モチベーションそのものを喚起する要素が存在します。

モチベーションを喚起する3つの要素

  1. 希望系モチベーション(子どもの抱くモチベーション)
  2. 緊張系モチベーション(仕事人の抱くモチベーション)
  3. 持論系モチベーション(一流人の抱くモチベーション)

それらは「希望系モチベーション」「緊張系モチベーション」、そして「持論系モチベーション」です。

以下に簡単に解説しましょう。

1.希望系モチベーション(子どもの抱くモチベーション)

「夢」や「目標」を設定して、それを実現しようとするために働くモチベーション

キーワードは「希望」「夢」「目標」「憧れ」「達成感」「ロマン」。夢や目標を抱くだけでは弱過ぎます。目標は「結果目標」と「行動目標」の2種類に分類されます。そして、多くの人たちが「結果目標」に偏り過ぎて、「行動目標」をおろそかにします。典型的な結果目標である希望系モチベーションをもつだけでは、前には進めないのです。

2.緊張系モチベーション(仕事人の抱くモチベーション)

達成期限を設定し、緊張状態を維持しながら馬鹿力を発揮するために働くモチベーション

キーワードは「緊張」「ハングリー精神」「焦り」「締め切り」「未達成感」。バカにできないモチベーションです。仕事における「達成期限」や「締め切り効果」は、私たちに火事場の馬鹿力を発揮させてくれます。学生の方なら、テスト前の一夜漬けがこれになります。

3.持論系モチベーション(一流人の抱くモチベーション)

自分が決めたやり方によって、それを貫徹するために働くモチベーション

キーワードは「自分が主人公」「裁量権」「マイペース」「反常識」「独創性」「自分スタイル」。

持論系モチベーションこそ、最強のモチベーションであると児玉さんは考えています。

これからの時代は「持論系モチベーション

これからの時代は、何事も自分で決断し、自信満々の態度と表情を維持しながら、人生を歩むことが求められています。それだけでなく、徹底して持論を仕事のなかに吹きこんで、独創的な仕事にしていくことに努めていかなければなりません。

高校を卒業して、すぐにメジャーに行きたいという大谷選手の強い思いを変えたのが、北海道日本ハムファイターズのドラフト指名でした。そのことを振り返って、

「最終的には良い判断ができたと今では思っていますし、今でも野球ができていることを考えたら、あのときの決断はよかったんじゃないかなと思いたい部分があります」と大谷選手は言っています。

もちろん、決断するにあたって大谷選手がご両親と徹底的に話し合いをしました。

大谷選手のように、いくら失敗しても、マスコミや周囲に反対されても、トライをつづける人が成功にたどり着けるのです。一方、エラーを恐れて行動しない人はいつまでたっても、成功できません。

『なりたい自分』を脳裏に鮮明に描き、それに向かってなりふり構わず突き進む。この単純な成功方程式こそが、大谷選手を偉大なメジャーリーガーに仕立て上げたのです。そして、持論系モチベーションを駆使してトライしつづける人だけに、神は微笑むものなのです。

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まとめ

大谷選手の留まることのない向上心、負けず嫌い素晴らしいです。一流アスリートでも、一つの区切り(五輪でのメダル等)を過ぎればやり切った感の燃え尽き症候群に合うのだけれど、彼にはその兆候すらありません。この尽きることのない好きなスポーツをとことんやって、楽しむ姿勢は、全ての人が真似をしたいと思います。

彼は、野球のみならずあらゆるスポーツのアンバサダーですね。今後とも楽しみに応援していきます。

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