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少年野球の指導に軍隊方式はNG! 自分を褒めてチャレンジ意欲を駆り立てよう

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マイ

少年野球の指導に軍隊方式を使っているチームがあるのですか?

減っては来ているみたいだけど、依然としてあるかもしれないね

ヒロおじ
マイ

ここ10年の少年野球人口の減少の一因かもしれないですね

そうかもしれないね。厳しくすることが指導と勘違いしている指導者もいるみたいだね。

ヒロおじ

 

マイ

子供たちが伸び伸びと元気よく、野球を楽しんでもらいたいな

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軍隊方式の指導は時代遅れ

今の社会の風潮として、野球のみならず他の競技でもパワハラまがいの指導が問題になっています。実際の少年野球の現場ではどうなっていますでしょうか。

『学童野球での故障者が多い』というスポーツドクターの指摘を受けた後、慶應大学野球部のコーチを務める上田誠氏は、現場(:学童野球)を見て回りました。その結果以下3点を問題に挙げられています。

1.パワハラまがいの強い言動での指導  
外発的なモチベーション 
指導法が古く、自主性が育たない。下手すれば子供は野球嫌いになる  
2.土日、祝は朝から晩まで練習練習時間が長い。子供の体への負担が大きい
3.親御さんがお茶当番をする父兄の負担が大きい。入団への足枷になる

今回は、1.パワハラまがいの強い言動での指導について、考えていきます。

なぜ野球は軍隊方式まがいの指導をするの?

上田氏の恩師である慶應義塾大学野球部監督(当時)の前田祐吉さん(故人)の著書の中に「日本の野球に修行的要素が強い背景」が書かれています。「明治以降に輸入された野球は、スポーツ(本来は楽しむもの)という概念がなかった日本において武道に根を下ろし、野球道となった」ということです。

『野球には武道のように「型」を覚えるための「素振り」がある。そして野球のデフォルトは長時間練習。これは艱難辛苦に耐える力を培うためなのか? 加えて圧迫的な指導にくじけることなくがんばらねばならない』この考えが、日本のあらゆるスポーツに影響を与えていますね。

また、1968年に放送されたアニメの『巨人の星』および『アタックNo.1』などに代表されるスポコン漫画の影響が大きいのではないかと思います。スポーツがうまくなるためには、長時間練習と根性が必要と謳っています。その中に友情の重要性を交えています。当時はそれが当たり前と思っていたので、罵詈雑言が飛び交っている厳しいトレーニングは、悪いことだと思っていませんでした。

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軍隊方式まがいの指導のデメリット

今の時代では、指導者のあり方に疑問を呈しても良い雰囲気があります。以前では、無条件に指導者、教師には従う、逆らえないという風潮でした。

その中で、少年野球の指導者からの厳しい叱責は “精神的な暴力、虐待、過度なトレーニング、ハラスメント” と映っています。ダメ出しをされ、できないことを責められます。その結果、最も悪い影響の1つとして、『自己肯定感の喪失』があります。

自己肯定感とは、『自分は大切で価値のある存在だと、自分を自分で認めて自信がある状態』です。

自己肯定感が高い人は何事にも前向きにチャレンジしていけるのに対し、自己肯定感の低い人は「どうせうまくいかない」とマイナス思考で行動を起こすことができません。

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自己肯定感の育て方

日本の若者の自己肯定感が低いことは、国際調査で明らかです。学校での経験とそれを取り巻く家庭での状況が大きく関わっています。自己肯定感を育むには、絶対評価が必要で「できたこと」に注目するのです。他者とは関係なく「自分が日々成長している」と知ることで自分を認めることができるからです。そうすることで、子どもはプラス思考に変わっていきます。「できたこと」を見ることで、「ないない思考」から「あるある思考」へ転換します。それが子どもの自己肯定感を上げる第一歩になるのです。

このデータの着目点は他国より自己肯定感が低いことだけでなく、学校生活を経るごとに落ちていっている点です。年齢層を学校で区切ってみると、中学、高校、大学に行くにつれどんどん肯定感が落ちて行っているのです。

今、社会で自己肯定感が着目される理由は、「チャレンジ精神」が必要とされるからです。肯定感が高い人は少々難易度が高い仕事でも「やればできる」と挑戦的な行動をとります。また周りとの関係性も良好なのでフィードバックが受けやすく、仕事の壁を乗り越えやすくなります。

内閣府が発表しているデータを示します。

自己肯定感

日本の若者は,自己を肯定的に捉えている者の割合が低い。

日本の若者のうち,自分自身に満足している者の割合は5割弱,諸外国と比べて日本が最も低い。年齢階級別にみると,特に10代後半から20代前半にかけて,諸外国との差が大きい。(図表2)

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意欲

日本の若者は,うまくいくかわからないことに対し意欲的に取り組むという意識が低い。

日本の若者のうち,うまくいくかわからないことに対し意欲的に取り組むとした者の割合は5割強で,諸外国と比べて低い。そうした傾向はいずれの年齢層でもみられる。(図表5)

心の状態

日本の若者は,悲しい,ゆううつだと感じている者の割合が高い。

この1週間の心の状態について,悲しいと感じた日本の若者の割合は7割強,ゆううつだと感じた日本の若者の割合は8割弱で,いずれも諸外国と比べて相対的に高い。そうした傾向はどの年齢層でも同様にみられ,特に10代前半では突出して諸外国より高くなっている。(図表7,8)

心の状態もよくないです。やはり、前向きなチャレンジ精神が育まれないと心も病んでいく傾向にあるのでしょうか。

さりげない一言から始まります

自己肯定感を下げる要因が、子どもの頃の経験にもあることがデータより分かりました。特に気になるのが、親から子への「誤った声かけ」です。さりげないだけに怖いです。

小学生のお子さんが、テストで90点を取って帰ってきました。こんな時、どのような声かけをしますか?     

「頑張ったね。もうちょっとで100点だったね」

もしこのような「はげまし」が、お子さんの自己肯定感を下げていると言ったら、驚かれるでしょうか。ではどこが悪いのでしょう。

この声かけの問題点は「もうちょっとで」という部分。正解した90点の部分ではなく、できなかった「10点の部分」に注目しています。

小学校に入学したばかりの1年生にとって、この変化は衝撃です。

なぜなら、幼稚園や保育園までは、他人と比べて評価されることはなかったからです。上手に絵が描けた、元気に体操ができた…。基本的に「マル(プラス)の世界」でした。

それが小学生になったとたんに「100点満点の世界」で、マイナス面を指摘されるようになるのです。つまり100点でないかぎり、毎回「できなかったこと(マイナス)」に着目されてしまいます。

この例以外に普段の生活においても、「片付けなさい」…。「できないこと」ばかり指摘され続けています。それが長く続くと、マイナス面を見ることが当たり前になり、弱点を克服していくことを当然と受け止めているのです。結果、自分自身に自信が持てない、自己肯定感の喪失につながっていきます。

それに加えて、少年野球で指導者にダメ出しをされたら、辛いものがありますね。

まずは、日常生活からも大人である私たち自身が「できなかったこと」に目を向ける癖があることを認識する必要があります。そしてその癖を直すために、まずは子どもの「できたこと」に目を向けるように意識をすることから始めていきましょう。

さりげないことの積み重ねで、子供への影響は大きく変わっていきます。

まとめ

子供への影響は、さりげない一言を意識することから始めなければなりません。

そのことを自覚する必要があります。ましてや、罵詈雑言が子供たちにどのような影響を、将来にわたって与えているかを見つめ直さないといけません。

さりげない、や、今までもそうやったは、怖い実例です。すべてにおいて考え直す必要があるかもしれませんね。

これらの課題を見つめなおし、チームの方針に据えた下記チームがございます。考え方だけでも参考にされてはどうかと思います。

春日学園少年野球クラブ https://kasuga-vision.com/

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