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子供の自殺が増えている! 有効な方策はあるのだろうか?

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ヒロポン

先日、ネットニュースで2022年の子供の自殺者が過去最多になったそうで寂しいですね

コロナ禍とか、いろいろな理由が複雑に絡み合っているのでしょうね。少し整理して気を付けなければならないことを考えましょう。

ケイ先生
ヒロポン

若者の自殺は未来がなくなることに繋がるので、無くさないといけませんね

ネットでの報道

yahooニュースで、「2022年に自殺した小中高校の児童・生徒は512人で、過去最多だったことが2023年2月28日に文部科学省のまとめで分かった」との報道がありました。これまでは2020年の499人が最多でした。

学校自殺者数(人)備考
小学校17前年比6人増
中学校143前年比5人減
高校352(男子:207)前年比38人増

月別では、6月(60人)、9月(57人)、3月(47人)の順に多かった。

<19歳以下の自殺の理由(複数の場合あり)> 厚労省のまとめ

  1. 学業不振           104人
  2. 進路に関する悩み(入試以外)  84人
  3. 入試に関する悩み        40人

文科省は、高校生の自殺者の増加が目立つことから、各教育委員会にアンケート調査を行い、原因を分析するそうです。

何か表面上の理由を取り上げているだけで、本質を突いた話には聞こえませんね。

Twitter(X)での反応

Twitter(X)でもトレンドになり多くの意見が上げられています。

「戦後最低の “出生数”、 過去最高の “子供の自殺数”、 捨てられる “牛乳”、 食べさせられる “コオロギ”」とやるせない気持ちを最近の事実を述べることで表しています。数値に関しては、「それは上辺の数字。自殺に至らずに、未遂や、希死念を抱えてる若い子たちの存在をもっと見て。 512人は氷山の一角なの」と悲痛な叫びです。

項目人数
子供の数1,500万人
老人4,000万人
障碍者900万人
精神疾患者400万人
ひきこもり者数115万人
自殺未遂50万人
子供の自殺500人

関連した声として、「日本は少子化で大変。子供の数は約1500万人しかいない。 日本には、約4,000万人の老人、約900万人の障害者、約400万人の精神疾患者がいて、ひきこもり者数 115万人約50万人が自殺未遂し、500人以上の子供が自殺する。 (ノルウェーの総人口は約540万人)」と、自殺未遂者を考えると震えますね。

また、「日本は、子どもの精神的幸福度は、38カ国中37位でした。こどもに冷たい社会。子どもは社会で守ろう」と日常の子供の気持ちを取り上げています。

学校関係の話題としては、「最近では不登校の数が過去最多になり、不登校は甘えだと言われてしまう。無理して学校に行った結果、精神を病むことになってしまう。うつ病は甘えだと言われて自己嫌悪に、 その結果自殺をしたら、逃げと言われる。じゃあどうすればいいんですか?」と八方塞がりの心情ですね。

法廷の取り締まり関係で、「学校でイジメがあると『加害者にも未来がある』『被害者にも原因がある』『謝ったから許してあげよう』などとして、加害者ばかり守られる理不尽な現実...『イジメ』は、しっかり犯罪として扱うべきだと思います」との意見も上がっています。

進路や日本の就活に関しても、「学歴、就活システムが一回のみ、学び直し、通年就活が無い。一回失敗したら終わりのシステム」と生き辛さの原因の一つかもしれませんね。


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子供への影響力

友達の影響力 > 家族の影響力

家では一緒にいる機会が多く教育にも熱心な親が、子供にできることは意外に少ないみたいです。データによると親の影響力は0~11%、遺伝が35~50%で友達が48~50%となります。親の義務としても頑張っている人は多いと思いますが、却って子供に悪影響を与えているかもしれません。親の子供に対する影響度で、虐待などのマイナスの影響度は50%近くなっていることは忘れてはいけません。毒親はいない方が良いのです。

子供への影響力割合(%)
プラス:0~11%
マイナス:30~50%
遺伝35~50%
友達48~50%

また、科学的に言っても、友達は家族よりも大事なんです。いろんな研究に出ているのですが、良い友達がいるかどうかということは、健康に大きな影響を与えます。

研究内容
ブリガムヤング大学の研究心割って話せるような友人がいないと早死にする確率が1.5倍になる
ダニエルカーネマンの先行研究友達と過ごす時間 > 恋人や家族と過ごす時間
(友達と過ごす時間の方が、幸福度や人生の満足度を上げてくれた)
ハーバード大学の研究友達と仲が良い > 家族と仲がいい
(友だちとの関係がいい方が人生の満足度が高かった)
●友達とすぐに会えるぐらいの距離(ご近所、同じマンションなど)の場合:
 人生の満足度が148%上がる、2.5倍人生が楽しくなる

長いコロナ禍の影響で、友達との交流も充分には出来なかったでしょうね。大学生で、オンライン授業ばかりでクラスの子たちと直接会っていないケースも多かったみたいです。会う機会がなければ真の友達もできません。友達を作るためには、下記研究内容の様に会う時間も重要なファクターなのです。

カンザス大学の研究で、良い友人関係を作るためには、何を一番重要視しなければいけないのかということを調べました。この研究によると、実は、単純接触効果というのがあり、人間は会えば会うほど相手を好きになるということがわかったのです。

一緒にいる時間(H)内容
50時間知り合いから友人に格上げになる
90時間本当の友達になる
200時間コラボ親友になる

一緒に過ごす時間が、50時間ぐらいで知り合いから友人に格上げされます。90時間を超えてくると本当の友達になっていきます。さらに進んで共に過ごす時間が200時間を超えるとコラボ親友になります。

以上の様に、オンライン授業は勉学には良いのかもしれませんが、それ以外の友人関係には最悪の結果を持たらすのかもしれませんね。子供たちの幸福感も持てない状況ですね。

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自分の存在を認める自己肯定感

自己肯定感とは、『自分は大切で価値のある存在だと、自分を自分で認めて自信がある状態』です。自己肯定感が高い人は、何事にも前向きにチャレンジしていけるのに対し、自己肯定感の低い人は「どうせうまくいかない」とマイナス思考で行動を起こすことができません。それが行き過ぎると生きることに希望が持てなくなってしまいます。

日本の若者の自己肯定感が低いことは、国際調査で明らかです。学校での経験とそれを取り巻く家庭での状況が大きく関わっています。

日本の若者のうち,自分自身に満足している者の割合は5割弱,諸外国と比べて日本が最も低い。年齢階級別にみると,特に10代後半から20代前半にかけて,諸外国との差が大きい。(図表2)

心の状態

日本の若者は,悲しい,ゆううつだと感じている者の割合が高い。

最近の心の状態について,悲しいと感じた日本の若者の割合は7割強,ゆううつだと感じた日本の若者の割合は8割弱で,いずれも諸外国と比べて相対的に高い。そうした傾向はどの年齢層でも同様にみられ,特に10代では突出して諸外国より高くなっています。(図表7,8)

心の状態もよくないです。やはり、前向きなチャレンジ精神が育まれないと心も病んでいく傾向にあるのでしょうか。

年齢別の死因の表を見てみましょう。

自己肯定感の低さと、心の状態の悲しいとゆううつの高さと左表の死因1位の自殺と相関がありそうです。自殺にメスを入れるには、自己肯定感のアップと生きることに希望を持たす必要がありそうですね。

簡単ではないですが、大まかでも課題が分かれば一歩前進です。

日本人は心配性で幸福感にかける

遺伝子的に、日本人は心配性で楽観的になり難いというデータがあります。

脳内物質で幸福ホルモンと言われている “セロトニン” の分泌をコントロールするのが「セロトニントランスポーター遺伝子」です。この遺伝子は2種類あり、セロトニンの分泌量の少ない「S型」と、分泌量の多い「L型」です。この2種類の組み合わせにより、「SS型」、「SL型」、「LL型」の3つの型に分かれます。

不安を感じやすいかどうかは遺伝子と関係あり

タイプ日本人の遺伝子アメリカ人の遺伝子
SS型不安を感じやすい65%19%
SL型中間の人32%49%
LL型楽観的な人3%32%

遺伝子のタイプ別比率

各型の遺伝子は、上記のように分類されています。不安を感じやすいかどうかは、ある程度、生まれつきで決まっている要素でもあります。調査によれば、日本人とアメリカ人の遺伝子のタイプ比率は、上記のようになります。

つまり、日本人は不安を感じやすい民族と言えます。「もっと多くの財産があれば幸せなのに」と思う人が多いのは、日本人が強欲だからではなく、心配症だからかもしれません。

LL型は楽観的で陽気な人が多く、セロトニントランスポーターが多い人になります。日本人はなんと3%しかいなくて、アメリカ人は32%の10倍以上です。納得しますね。このタイプは、俗にギャンブラータイプとも言われます。ハイリスクハイリターンが好きなのです。

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自分は運の良い人間なんだっていうことを言い続けることも大事

日本人は遺伝的に「自分は運がいい」と思う人は少ないようです。なので尚更、まずは自分は運がいいと決めてしまうことが大事ですね。誰も、あなたは運が良いです、悪いですとは決められないものです。遺伝的要素はあるとしても、運がいいということを、自分が決めることをまず意識することです。

自分は運がいいよと言い続けている、あるいは思い込んでいくと、大事な時に、積極的になれると思います。ある種、脳を騙すことも必要なのです。

一回失敗したら終わりのシステムを替える

自殺の原因にも挙げられている “進路” 関係で、Twitterにも投稿されていた「学歴、就活システムが一回のみ、学び直し、通年就活が無い。一回失敗したら終わりのシステム」とありますが、日本人の特性からギャンブラーは少ないので、一発勝負は避けたいですね。

今でも、やる気とお金があれば、やり直しの選択はできます。しかしながら、定期入社での年齢制限などやり直しの枠を狭めている企業も多いのが現状です。

しかしながら、中途採用も多くなってきました。社会全体が変わるのを待つのは大変なので、せめて周りの大人、先輩たちが若者たちに助言ができれば少しは気が晴れるかもしれないですね。

私の息子は、3回大学を変わりました。年齢というリスクはありますが、本人の希望が完全になくなることはありませんでした。できればもっと楽に大学などを変更できる仕組みができれば良いと思います。

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まとめ

自分の行動に抑制をかけたり、集中したり、注意を振り分けたりをするところの脳は、一番遅くにできあがります。おおよそ、30才前くらいになります。だから10代どころか20代のうちは、まだまだ脳は発展途上です。その状況の時に、“一回失敗したら終わりのシステム” は頂けないですね。

日本人は、生き急ぎかも知れないです。失敗を許し、やり直しができる社会及び心の持ち方を学んでいきたいものです。そうすれば、仮にいじめなどの恐怖が押し寄せてきた場合は、逃げても良いんだ、というように気持ちに余裕が、本人および周囲の大人たちにも持てるようになるかもしれないです。

そういう微笑みがにじみでるような社会にしていきたいものですね。

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