保護者 少年野球

少年野球のお茶当番! 保護者の協力は時代遅れ?

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マイ

少年野球のお茶当番は大変なのですか?

そうだね。当番にあたるとほぼ1日潰れてしまうね

ヒロおじ
マイ

大変そうですね。でも楽しいことはないですか

チームと1日一緒にいれば、子供たちとも仲良くなれるし慣れれば楽しくなってくるよ。それとネットの影響もあり、お茶当番は見直されるかもしれないよ

ヒロおじ
マイ

そうなんですか。いずれにしても子供たちが野球をしやすい環境になればいいですね

筒香選手が訴えた「お茶当番」問題

2019年渡米前にMLBの筒香選手が会見を開きました。その中で、少年野球人口の減少に警笛を鳴らされたのです。多くの問題を提起され、その1つに父兄による「お茶当番」がありました。

また、同様に少年野球に危機感を抱いた人の意見があります。『学童野球での故障者が多い』というスポーツドクターの指摘を受けた後、慶應大学野球部のコーチを務める上田誠氏は、現場:学童野球を見て回りました。その結果以下3点を問題に挙げられています。

1.パワハラまがいの強い言動での指導
外発的なモチベーション 
指導法が古く、自主性が育たない。下手すれば子供は野球嫌いになる
2.土日、祝は朝から晩まで練習練習時間が長い。子供の体への負担が大きい
3.親御さんがお茶当番をする父兄の負担が大きい。入団への足枷になる

今回は、3.親御さんがお茶当番をするについて、筒香さんの意見も参考にして、考えていきたいと思います。

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保護者の負担

お茶当番とは、監督やコーチに食事やお茶を用意したり、持参してきたお茶が足りなくなった子供たちに給水する係で、保護者が持ち回りで担当します。チームによって多少の違いはありますが、概ね同様ですね。

笹川スポーツ財団の「4~11歳を対象としたスポーツライフに関する調査」(2019年)をまとめてみます。

項目負担に感じている率(%)     
お茶当番などの運営の手伝い          43.1 
練習場所までの送迎  25.2
指導や審判員の補助  24.1
練習や試合の付き添い、見学  20.5
お弁当や飲み物の準備  16.7
ユニフォームや練習着の洗濯   9.5

上記のように多くの保護者が負担に感じているので、筒香選手の発言以降、ネット上では「当チームは、お茶当番を廃止しました」の発信が多くあり、保護者の負担軽減をアピールし子供たちの勧誘に頑張っています。

すぐにはなくせない現実

「年中夢球」のペンネームで執筆・講演活動を行っている本間一平氏の言葉では、「自分でできることはなんでもやらせるべきです。自分が飲むものは自分で家から持ってくる。それが足りなくなったらジャグでお茶を作って飲む。大人である監督やコーチも当然、自分の飲み物は自分で用意する。そう考えると、保護者によるお茶当番なんてまったく要らないですよね。ただ、当番のもうひとつの機能については、話は別です」とのこと。もう一つの機能とは…。

「当番は、いざというときの救護役も兼ねているんです。例えば、監督ひとりだけで練習を見ているチームで子どもが怪我をした場合、病院に連れて行くのは誰ですか。そのとき残された子どもの面倒を見る人は誰ですか。

 だから、当番制にして保護者をグランドに呼ばないと回らない。昨今の少年野球ではお茶当番をなくそうという動きが盛んですが、各チ-ムの状況によって異なります。お茶当番という意味での当番は必要性を感じませんが、指導者の少ないチームは救護的な役割で当番を作らざるをえない場合もあると思います」

 全く同感の意見です。

 特に、夏場の熱中症対策は大変です。万全を期した準備でも、気温が高ければ必ず1~2人は具合の悪くなる子が出てきます。その子たちへの対応も大変なのです。そして、指導者も1人では、とても対応できないので、協力者は多いに越したことはありません。

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一般的なクラブチームの保護者の役割の記事はこちら

悪しき平等主義の当番制

 すべての家庭で当番制を導入すれば、土日出勤の方や妊婦さん、お子さんの小さい親御さんなど、人それぞれ違う境遇です。負担が変わってきます。

 これらの問題は、チームとしてよく方針を立てなければなりません。全てに平等は一見正しそうですが、そうでもありません。互いに助け合う気持ちで方針を立てていきましょう。大人ではなく、子供達のために何ができるかです。

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保護者の負担が少ないチーム、体制も出来てきています

 ここが一番難しいところなのですが、しっかりしたチームを組織立てて、専門職を揃えて作り上げれば解決できると思います。しかしながら、そのような組織はボランティアの範囲で出来るのでしょうか。少なからず専任の人が1人は必要になると思います。

その一つとして、専門のベースボールスクールがあります。ほぼ理想に近い教育方針、指導体制になっています。難点としては、若干費用が高いのと練習時間が短いので、もっと練習したい人は不向きかもしれません。

ベースボールスクールポルテ

通常のクラブチームでも、同様の考え方・方針で、保護者会を作らない(当番がない)ところも出てきています。その1つが下記チームです。考え方でも参考にされては如何でしょうか。

春日学園少年野球クラブ https://kasuga-vision.com/

まとめ

クラブチームでの保護者の役割は、理想はあるのですが、なかなか現実は難しいところです。きっちりと組織だったチームは出来てきていますが、旧泰然とした少人数の指導者のチームでは困難ですね。

しかしながら、指導者は時代と共に成長し、少しでも子供達のためになることをしていかなければならないです。そして、世界的に野球人口が増え、また五輪種目になることを目指していきたいものです。

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