転職などを考えた場合、資格などを持っていた方が良いですよね
そうですね。有効な資格はありますね。でも、資格よりも大切に思われているソフトスキルが、最近話題になっています。
そうなんですか。是非ともそのソフトスキルを教えて下さい
これから役に立つスキルとは?
企業やビジネスなどを自分で始めたいと思って、頑張ってる人がいます。でも、多くの人がやってしまうスキル習得の間違いがあるのです。とメンタリストdaigoさんがYoutubeで発信しています。
プログラミングのスキルや、何か儲かる資格を見つけようと検討したりします。英会話を学ぶなどもありますが、どんな仕事でも必ず必要になる収益性に影響を与えるスキルというのは、数値で測れるスキルではないとの研究が最近出てきています。
項目 | 内容 | 備考 |
ハードスキル | 数字で測れるスキル (各種資格、英会話のTOEICなど) | 履歴書に書ける 面接でわかる |
ソフトスキル | 数字で測れないスキル (聞き上手、アイディア豊富、チームをまとめるのがうまいなど) | 履歴書に書けない 面接では判別が難しい |
上表のようなソフトスキルを多くの企業が取り入れて、社内研修などで導入して社員のスキルを向上させ、収益率のアップを目指しています。企業が数値で測れるようなハードスキルだけでは、どうやら立ち行かなくなってきているというのが現状のようです。
しかしながら、そのような重要なソフトスキルに気付いている上司の人も多くはないというのも真実であり、課題です。
コーヒーメーカーとコーヒー豆の定期サービス【パナソニック公式】インドのバンガロールにある工場で行われた研究
インドのバンガロールにある工場で行われたRCT(ランダム化比較試験:randomized controlled trial)の研究を紹介します。2,700人の女性従業員を対象にして、ソフトスキルを身につけるとどれぐらい生産性が上がるのかを調べました。
<研究内容>
項目 | 内容 |
研究対象 | 2,700人の女性従業員 |
方法 | 2つのグループに分ける 一方のグループ:ソフトスキルを学ぶ 片方のグループ:通常と同じく働く |
期間 | 11か月 |
トレーニング方法 | 週に約2時間ずつ |
調査、確認時期 | ・実施前 ・実施中 ・実施後 ・実施終了から9か月後 |
調査内容 | ・個人の生産性 ・仕事における問題行動(遅刻や欠勤など)の改善状況 |
学ぶソフトスキルに関しては、P.A.C.E.というプログラムを採用。
研修プログラム名
PACE:Personal Advancement & Career Enhancement
日本語では「個人の進歩とキャリアの向上」
<研究結果>
すごい成果が分かりました。
1.生産性が7%アップ
まずはプログラムを受けた人は、プログラムを受けなかった人に比べて、約7%も生産性が上がりました。一般的な工場の労働者が平均的に7%生産性が上がることは、すごいことです。
2.難しい仕事を任される可能性がアップ
個人のメリットになりますが、複雑な仕事や、難しい仕事を任される可能性がアップしました。 ソフトスキルが高い人のほうが、上司に評価されて結果的に出世したり、給料が上がるチャンスを与えられることになったということです。
3.良い影響が9か月経っても継続している
ソフトスキルを訓練するプログラムを終了してから、9か月経っても、この良い影響が続いていたのです。一回このソフトスキルのトレーニングを実施してもらうと、長期的にプログラムのメリットが続くようです。
4.意欲の向上
さらに、プログラムを受けた人は意欲も向上しました。モチベーションが上がったことで、欠勤とか遅刻がなくなって、結果的に多くの時間働くようになりました。
5.周りの人の生産性も上がる
プログラムを受けた人と一緒に働くと、受けていない人の生産性も上がったのです。このソフトスキルのすごさは、自分の生産性を上げるだけじゃなくて、周りの人の生産性も上げてくれることです。
トレーニングを行った後の企業の収益性を見ると、トレーニング終了後の9か月をプラスすると、250%(2.5倍)近くにアップしたと言われています。
お客さま満足度No1【EO光】ソフトスキルの大事さ
ソフトスキルが高いと、いい仕事を任されたり、生産性が上がったりするので、自分の収入も上がります。そして、転職したり、自分がチームを組んで起業したりとかの可能性も出てきます。どうやらソフトスキルは今後、大事になるのではないかということを実証してくれる研究です。
では、ソフトスキルの概要を紹介します。詳細は次のブログで記載します。
コミュニケーション力
聴く力です。傾聴力とか言われますが、聴く力が非常に注目されています。実際に聴く能力が高い人ほど、周りの人を巻き込む力も強いし、相手を説得したり、相手にものを売ったりする能力も、高いと言われています。
問題解決スキル
現在の問題は複雑になりすぎて、一つの現象が一つの原因では起こらないのです。多くの原因が重なって、問題が起きているので、一つの問題をいろんな方向から考えて、見方を変えて、視点を変えて、解決に持っていくようにしていきます。
タスク実行力
手をつける力です。たった一個の事を徹底的にやるだけでも、充分お金になるし、成果も出ます。
時間管理
自分の時間が余裕を持てるように、仕事を組んだり、スケジュールを作ったりするのも大事。時間に対する焦りをなくすことの方がもっと大事。
ファイナンシャルリテラシー
日本人には特に不足しているスキルで、お金の使いかたです。
まとめ
会社で勤めていたとき、仕事を任せられる人とそうでない人との境は、明確ではありませんでした。
若いうちは、学歴や知識などで凡その検討をつけるのですが、出てくる成果とは必ずしも一致しませんでした。かれこれ20~30年前だったので、その原因が分かりませんでした。
今になって分かってきたのが、学歴や知識ではなく、答えのない課題に対しての問題解決能力を発揮する知恵が大切であるということなのです。
これから、益々IT化によるAIの時代です。知識ではなく、知恵を如何に発揮するか、まさしくソフトスキルが大事になってきます。
それが分かるかどうかが重要にありますね。非常に興味深いです。