今年(2024年)の箱根駅伝は面白かったし、びっくりしました。
そうですよね。始まる前は「駒大一強」と言われていて、青学は良くて2位という評判でした。私もそう思っていました。
人の気持ちの面白さ、怖さを見させていただきましたね。一人の頑張りが伝播し、全体で信じられない結果を導く素晴らしかったです。
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青学選手の頑張りにビックリ
ここ2,3年の駒大の強さは盤石で、4連覇当時の青学を見ているようでした。今回も同じような展開で行くものと思っていましたが、驚きの展開でした。私が一番びっくりしたのは、第3走者の太田選手(青学)です。相手は駒大の佐藤選手で、ハーフマラソンで記録を出している猛者です。その相手に「自分が勝てるシミュレーションは出来ている」と言って、見事に体現して見せたところですね。
その後は、青学は思いが連鎖され自己ベストに近いタイムのオンパレードでした。一方、駒大は絶対勝てると信じていたエースが破れ、その連鎖が後の選手に繋がっていきます。実際の選手の気持ちは違うかも知れませんが、外から見ていたらそのように感じてしまう選手たちの成績でしたね。
チーム競技には波がありますが、個人の集合体である駅伝にも正しくそれが体現されたような展開でした。
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選手たちの頑張りは。今後色々と分析されて多くの意見を聞くことができると思います。私自身も非常に興味深いので勉強していきたいと思います。
1つには。青学のスローガンである「負けてたまるか」にあると思います。これは、上が言っているからというよりも自分自身がつぶやくことです。だから自発性が発揮されて、逆風を跳ね飛ばそうとしたのかも知れませんね。見方を変えれば、絶対勝つではなく、相手の強さを認めたうえで “なにくそ” と反発心を出す感じではないでしょうか。
青学の選手を見ていて、気負いを全く感じさせませんでした。内から湧き出る闘志が、襷と共に次々に伝えられて伸び伸びと自己ベストに挑戦しているように思えました。
オーディオブック配信サービス - audiobook.jp両校の大会記録
青山学院大学と駒澤大学の区間毎及び総合の記録を見てみましょう。
上表の様に、青学の第3走者の太田選手は、駒大のエースの一人の佐藤選手に「自分が勝てるシミュレーションは出来ている」と言って、見事に具現化して見せました。
その前提に、第2走者の黒田選手が駒大エースの一人の鈴木選手に勝ち、且つタイムを22秒差に縮めることができたことが大きいですね。
この2人の頑張りで、青学は思いが連鎖され自己ベストに近いタイムのオンパレードでした。一方、駒大は絶対勝てると信じていたエースが破れ、その連鎖が後の選手に繋がっていきます。その対比を載せていますので、参考に見て頂ければよく分かりますね。
仮に、2区、3区を駒大が制していれば、ゲームはどのように展開していたかは分かりません。
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伝説の駒大総監督は、「箱根は甘くない。来季はもう一度立て直していきます。流れですね。やっぱり後ろを走っていたら勝てないですな。普段Sチームとして指導している鈴木、篠原、佐藤の3人はタイムも悪くなく、良いレースはしたと思います。エースクラスはしっかり自分の役目を果たしてくれました。」
藤田新監督に対しては、「この1年、僕はSチーム、あとは藤田が見てきました。藤田とは出会って約30年になりますが、現役の時は合宿で午前中40キロ、午後20キロとか走っていた。今の選手は耐えられない、なかなかやれないよね。でも指導者になったら変わっていかないといけない。選手の時は自分の信念を貫き通さないと目標は達成できないけど、指導者は人との出会いや関わり、頭を下げないといけないし、選手の目線に合わせながら指導していかないといけない。藤田はそういうふうにだんだん変わっていっていると思います。 今後は、持久力も考えた走り込みを含めてやっていかないと、箱根での20キロはなかなか押し通せないと思います。最初から突っ込んで最後まで持ち通すというトレーニングも含めてやっていかないと、これからは難しいんじゃないかな。篠原とか佐藤、山川とか伊藤、自分の中でリベンジして、走るべき人は走らないといけないんじゃないかな。」
最後に「負けは、経験です。良かったこと、悪かったことを研究して、それを来年につなげてくれればと思います。」と述べています。
駒大も決して悪いレースではなかった。それ以上に青学が総合力でよかった、という事でしょう。
全てのメンバーが区間賞を取るような勢いでした。この流れを如何に出させるかが今後の課題なのでしょうか。
まとめ
2日間、じっくり見ました。まさかの青学優勝。それも、非の打ち所のない素晴らしいレースでした。2区、3区のエース対決見ごたえがありました。
人の力の底の深さを見させてもらった感じです。個人では発揮できないチームでの相乗効果の発揮は、底知れない力を生み出すのですね。良いものを見させてもらいました。