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周囲ストレスの恐怖! 他人のネガティブに巻き込まれないためには⁉

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ヒロポン

周りにネガティブな人がいると、自分も影響を受けるのかな。

最近の研究で、ネガティブの影響力はかなり強いことが分かっているよ。周りにそういう人がいると感染する可能性が高いみたいだね。

ケイ先生
ヒロポン

怖いですね。只でさえストレスが多いのに、対処法があれば教えて欲しいです。

周囲のネガティブに影響されていませんか

多くの人は、周りにネガティブの人がいると飲みこまれやすいことが分かっています。どこかおかしいわけじゃなくて、人はそういうふうにできていると言われているのです。メンタリストdaigoさんがYoutubeで発信されていますので見てみましょう。

他人のネガティブに触れるだけで、人は物覚えが悪くなったり、物事を推察したり考えたりすることができなくなってしまいます。ネガティブな感情というのは、ポジティブな感情の7倍も周りへの感染力があるということがわかってきているのです。

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受動ストレスのデメリット

受動ストレスというものは 簡単に言うと自分自身のストレスではない外部のストレスに影響を受けてしまうということです。つまり、周りの人のストレスに影響を受けて、ストレスを感じてしまうことなのです。

自分自身のストレスをいくら改善しても、受動ストレスの対策ができていないと結局ストレスにやられてしまいます。

リモートワークになって、やってる仕事は変わらないのに、ストレスを感じなくなっている人が多いようです。別に人間関係が悪いわけではないのだけれど、同僚や上司など周りにすごくストレスに苛まれている人がいると、そこからストレスが感染してしまうのです。その為、リモートワークになってストレスが減ったと思う人は、受動ストレスから解放されているのです。

ちょっと古いのですが、1993年の研究で『人間のネガティブな感情はどれぐらい簡単に伝染するのか』を調べたものがあります。

周りにネガティブな人がいると、別にその人が自分に対して何か働きかける訳でもなく、暴力を振るってきたり、文句を言ってくることもないのに、近くに来るだけで自分の表情や姿勢、考え方とか声の出し方が、どんどんネガティブになっていくのです。

そしてネガティブに飲み込まれて、ネガティブ思考が出来上がってしまうのです。

この現象は人間の進化の過程で、作り上げられてきたものです。

人間は、空気を読んで、周りに合わせる生き物です。群れの中で生きようと思えば、群れや社会の中で周囲が落ち込んでいる時は、周囲に合わせて落ち込まなければならないのです。また、周囲が気分のいい時は、そのように合わせなければならないのです。進化の過程で自然と社会的な生き物として、出来上がってきました。それが良いことだろうと悪いことだろうと周りに合わせようとしてしまうのが本能としてあるのです。

では、受動ストレスに対しての理解を深めるために、デメリットを上げてみましょう。

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ネガティブな感染力はポジティブの7倍ある

2003年のマサチューセッツ工科大の論文を参照します。オフィスで一般的に、どれぐらい受動ストレスの影響を受けるのか、会社ではどうかということを調べた研究です。

内容感染力
ポジティブな感情
・会社の中で、誰かが業績良くなりました  ・会社側から新製品として成功し評価されてます
ネガティブな感情
・会社経営がやばいです。コロナで大変です  ・あの上司は、むかつきます
7倍

組織のなかで、どれぐらいそれぞれの感情が広がりやすいのかを調べました(上表参照)。

ネガティブな感情というのは、ポジティブな感情の7倍も周りへの感染力があると言うことが分かったのです。

記憶力と推理力の低下

2004年の研究で、他人のネガティブな感情にさらされた場合、別に自分に対して何か働きかけられる訳でもなく、ネガティブが近くに居たり、ネガティブなことが起きている人を見かけたり、そのようなレベルでも、他人のネガティブな感情にさらされた実験参加者は、脳の真ん中にある海馬という器官の活動が低下してしまったのです。

海馬は、記憶や推理とかを担っている場所です。その為、他人のネガティブに触れるだけで、人は物覚えが悪くなったり、物事を推理したりすることが弱くなってくるのです。

2分で脳機能が全体的に低下

上記の現象は、わずか2分で、しかも会話なしで見るだけでも脳機能が低下します。

少し古いのですが1981年の研究で、ネガティブな人を見た実験参加者はたった2分で脳機能が全体的に低下したことがわかりました。。

体内でコルチゾールというホルモンが増加

2014年の研究では、ストレスが溜まっている人の映像を見るだけで、実験参加者のコルチゾールレベルが上がったと言うことがわかりました。

そして、コルチゾールは恐怖を感じたときに、すぐさま逃げられるように瞬時にエネルギーを作り出すホルモンなので、使わなければ体内で分解されて炎症が進んでしまう可能性があるのです。この結果、老化してしまったり、脳に炎症が回ると鬱になったりとかがわかってきました。

人間関係が大事な順に崩壊していく

他人から受けたストレスは、自分の一番身近な人に向いてしまうのです。受けたストレスは、ムカつく人に返すというのが普通の考え方なのですが、実際は、身近の家族とか親友とかにストレスが向いてしまうのです。

ハーバード大学が行った研究を見ても、人の人生の幸福の大部分を決めてしまうのが “人間関係” なので、人生のダメージが大きい訳なのです。ストレス対策は、自分の大事な人のためにも、しっかりやらなければならないことなのです。

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受動ストレスに対する3つの対策法

では、どのような対策を取ればいいのでしょうか。短期、中期、長期と3種類あります。

1.短期的な対策  「燃えてきたぜ」と叫ぶ

ネガティブな感情を感じてそれに飲みこまれてしまうときは、「俺は今燃えてるんだ」とか、「これは私に与えられた試練なのだ」と叫び、興奮度を高めることがお勧めです。

不安を感じたり、ネガティブな感情を感じているシチュエーションでは、リラックスしようとしても無駄にしかならないのです。リラックスしようとすればするほど、自分がネガティブ感情を抱えていることを実感してしまうのです。前向きになろうと頑張る人は、前向きではないのです。このように思いと現実は逆転現象が起きてしまうのです。

その為、最近の研究でのお勧めは、ネガティブな感情を感じたりとか、不安とか恐怖とかを感じたら、「俺は今燃えてるんだ」と叫び、興奮度を高めるのです。簡単に言うと、ネガティブな感情を感じたら、それを興奮に変えていく

このようなテクニックを使うだけでも、意識がいい方向に向いてネガティブな影響を抑えることができるという真面目な研究です。

2.中期的な対策  “人間関係”で距離を置く

自分がネガティブになりそうな影響を受けそうと感じる場合は、そのような人と距離を置くのも、非常に大事です。

炎上系のユーチューバーではないですが、「やばそうな人たちは見ないようにする」だけでも変わってきます。

3.長期的な対策  “アクト(ACT)”の習得

認知行動療法の世界で、新しいテクニックのアクト:ACT(Acceptance & Commitment Therapy)がお勧めです。

見ないふりをすると、あとからネガティブな感情が思い出されていきますネガティブな感情に向き合わないと、どんどん重くなっていきます。その為、早めに向き合うことが大事になります。それを、学ばせてくれるのがアクト:ACTです。瞑想とかマインドフルネスの研究のいいところをメンタルテクニックとして抽出したものです。

ネガティブな思考の波にさらわれないように、脱フュージョンのテクニックを使って一旦その波から距離を置くイメージです。それが、アクトです。

まとめ

ネガティブな言動、人の影響は間違いなくあります。

以前少年野球の試合で、相手チームの監督が厳しい人で、自チームの子供たちに厳しい指導(ある種、罵詈雑言)をするわけです。特にこちらが調子のいい時は、相手チームが悪い時なので、その発言はヒートアップします。いつしか、何故か、こちらのチームの子供たちの動きが悪くなってきました。相手に向かっていく闘志も感じられなくなってきたのです。まさしく、ネガティブの感染ということが分かりました。結果は負けてしまったと思います。

これは見方を変えれば、相手監督の作戦だったのかもしれません。相手チームの戦意を喪失させるのです。自チームは厳しい指導に慣れているので、それほど戦意は下がりません。恐ろしいことです。その当時は気付きませんでしたが、指導方法に配慮が必要でした。ネガティブには、もっと強い興奮度が必要だったのですね。

できることなら、気持ちよく試合をさせてあげたいものです。

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