頭の回転を良くするためには、脳を健康にしなければならないのですか?
そうです。脳が健康に育っていかないと頭の回転は良くならないですね。
そうなんですか。最近は頭の回転が鈍く感じるので、もう少し詳しく教えて下さい。
脳には適度なストレスが必要
脳にストレスを与えると脳が委縮して縮むとあります。しかし、ストレスの内容や度合いによって変わるのです。それに関わる実験をネットで脳科学者の中野信子さんが紹介しています。ややこしそうなので整理してお話ししますね。
実験内容
○難しい問題を解くという課題をやらせること
問題は、ちょっと無理かな、考えても答えがわからないかなという程度の難しいもの
○結果
- 脳内の神経細胞が破壊されるという事が見つかった
- DNAと二重螺旋ごと切れてしまうことが判明。
☞ 最近の解釈:○ 脳内の回路をリフレッシュするために、古い回路を壊すということが必要と判明
以前の解釈:✕ ストレスがかかりすぎると神経細胞が破壊してダメになる
☆実は破壊後に、新しい回路が出来上がる事が判明
つまり、適度にストレスをかけてやることで、より脳が若返るということが分かったのです。
⇒ 筋肉のトレーニングに似ている(筋トレする時は筋肉を破壊して、それが超回復して筋肉が大きくなっていく)
筋トレと同じことが、神経回路でも起きているのではないかということが最近の見解なのです。
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いきなり難しい問題が降りかかってきた時には、これはできないと思い悩み、そして一旦脳が破壊されるわけです。しかし、その後に超回復のような現象が起きる可能性が高いのでそれを期待して、できれば無理かなという難問に挑んでいって欲しいと思います。
例えば、
○ 職場で、すごく難しいクレーマー対応している場合に、工夫して職場をうまく収めている人は、
☞ 脳はずっと若いままに保たれている事ができるので、ストレスも自分の味方にすることができるということ。
その人にぴったりのストレスレベルがある
一方、限度を過ぎると、ウツになってしまう人もいます。難しいところですが、その人にぴったりのストレスレベルというものがあるのです。スポーツのメンタルトレーニングでも同様なことが言われています。
下図に示す用に逆U字曲線を描くのです。横軸がストレスの軸で、縦軸がその人のパフォーマンス(力の発揮具合)を表します。その逆U字のパフォーマンスが一番最高になるあたりのストレスレベルというのが、その人にとっての最適のストレスレベルなんです。
ストレスがピークより高すぎると、もう自分には無理だと思って萎縮してウツになってしまいます。また、ストレスレベルがあまりにも低すぎて、自分にとってやりがいがないとか思えるような状況が続いてしまうと、また脳が萎縮してしまうんです。
ストレスレベル | 脳の状態 |
ストレスがピークより高すぎる | もう自分には無理だと思って萎縮してウツになってしまう |
ストレスレベルが低すぎる | 自分にとっては簡単なタスクしかない、毎日がどうしようもなくつまらない、 自分にとってやりがいがないと思えるような状況が続くと、脳が萎縮してしまうのです。 |
脳のためには栄養も必要です
どんな食事が脳には良いのでしょうか。
神経伝達物質の材料はタンパク質なのでお肉をたくさん食べて、あとマグロなんか良いとDHAとかEPAがいいって言われています。多くの論文が示唆していているタンパク質も取れますし、EPAとかDHAっていう脂肪酸、この脂肪酸も脳に良いということがわかっているので積極的にとることを推奨します。
神経伝達物質とは、ニューロンと細胞との間で信号を伝達する脳内の化学物質です。 少なくとも 100 の神経伝達物質があり、それぞれ異なる機能を持ちます。 セロトニン、ドーパミン、ノルアドレナリン、およびアセチルコリンの 4 つの重要な神経伝達物質は、食事の影響を受けます。特にセロトニンは「幸せホルモン」を言われ、プラスストレスには必要な成分です。
手っ取り早く体内にセロトニンを分泌させる方法としては下記がお勧めです。
- 湯船に浸かる
- マッサージを受ける
- 甘いものを食べる
即効性が必要な時は、気持ち良くなることをするです。
いずれにしても、脳が健康であるためには適度なストレスが必要なのです。
【ミラブルzero】シャワーじゃないシャワー脳を効果的にリフレッシュするには
脳を休ませてリフレッシュする方法も、効果的な方法があります。やみくもにトライして返って疲れが増大することが無いようにしないといけません。
脳の疲れを取ると言っても、実はいい疲れと悪い疲れがあります。
項目 (脳にとって) | 内容 | 進む方向 |
良い疲れ | いい学習をして脳の接続部シナプスという部分(神経細胞の接続するところ)が、膨らむようなことが起きる。その膨らんだものは眠るとしぼんで新しくまた接続が可能になります。 | 発展させる方向に向かう。破壊、再生が起きる。 |
悪い疲れ | コルチゾールというストレスホルモンが高まる事態。 ex.ショックなことや理不尽なこと、または嫌いな人と一緒にいなければならないようなこと。 | 神経細胞が壊れるような方向に向かう |
前述の難しい問題を解くなどは、良い疲れに属します。
脳の疲れを取るには
寝ることが一番です。筋肉も使えば使うほど疲れますが、休ませるとまた鍛えられて、良くなっていく。同様に、脳にもそれが言えるという事です。
脳が疲れると何が良くないか → まず太る
※どうして太るのか →これ以上食べなくていいよと指令を出す部分がヘタル →無駄に食べてしまう
眠らせないグループとよく眠らせたグループに分けた実験
○ 眠らせないグループ(睡眠時間短くした)
☞ 1日あたり500kcalぐらい余分に摂取してしまう。 500kcal/日:1ヶ月に換算すると、1.5キロ~2キロ増える感じ
☞ 不倫したくなる。不倫率が上がるなどの現象も起きる。
☞ 社会通念があるところ、いけないことをしたくなる。仕事の能率も下がる。
良い疲れを脳に与える理想的な過ごし方
良い疲れを与える:新しい刺激を与えるということが一番
- 普段会わない人に会ってみる。忙しくて会えないお友達とかに久しぶりに会ってみる。
- 普段行かないようなところに行ってみる。遠出しなくてもいいんです。
- 近所の入ったことがなかったスーパーのお店にいってみる。
- 行ったことなかった公園を散歩してみる。
- どこでもいいので新しい発見ができるところに行ってみる。
- やったことがないゲームをやってみる。
- 子供が読んでる本や漫画を、いつもは気にしなかったけど、どんなストーリーなのかなと興味を持って読んでみたりする。
- 食べたことないもの食べてみる
そんな新しい刺激、経験を蓄積していくことが良いです。遠くに行って、要らぬストレス(コルチゾール)を抱えるよりは、近くの新しい刺激の方が良いかもしれませんね。
まとめ
脳には、その人固有のストレスレベルがあるので、他とは比べずに自分の適量を掴んでその中で、難しい課題にトライする。その中で。心地よい(良い)疲れを感じて、タンパク質を多く含んだ食べ物を美味しく食べ、ぐっすり眠る。できれば、温泉などに浸かれれば最高ですね。
これらのサイクルができれば、脳はリフレッシュでき活性もされるのですね。
悪いストレスを受けること、気の合わない人とは無理に会う必要はなくてできるだけ避け、良いストレスを受けるようにしていきたいものです。