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日本人の美徳がスポーツ界では弱点になるかも! 面白いですね

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ヒロポン

世界で日本人の協調性や勤勉性は評価されています。サッカーのワールドカップでの試合後の清掃は有名ですね。

そうなんです。日本人の美徳は評価に値するのですが、スポーツ界では弱点に成り得るかもしれません。サッカーでは決定力不足が上げられるかも…

サキ先生
ヒロポン

良いところの裏に弱点が、面白いです。知れば対策も考えられますね。

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日本人の美徳が弱点に

スポーツの世界では、日本人の美徳が時として弱点となりえる。その原因は、世界でもごく稀な性質を持つ日本人の脳。これが我々の行動を決定しています。そう語るのは、脳科学のエキスパート中野信子さんです。

日本人の脳の特性

  1. 世界で1番心配性な人が多い
  2. 世界で1番正確性を重視する
  3. 世界で1番失敗を嫌う

それぞれの特性を見ていきましょう。

世界で1番心配性な人が多い

セロトニンは幸福ホルモンと言われていて、少ないと不安になり、うつの症状にもなってきます。日本人はセロトニントランスポーターの機能が低く、セロトニンの量が少ない民族です。遺伝子的にその傾向があります。言い換えれば心配症の人が多いということなんです。

その心配性の割合は世界的に見てみると、欧米では国民の半分以下、アメリカに至っては30%もいません。東アジアに目を向けると、心配症の人の割合は70%を超えており、さらに、日本は最も高く80.2%の割合になっています。大事なイベントの前には、過剰にプレッシャーを感じたりします。ある意味国民性なので仕方ないと思っても良いかもしれません。

その表れの一つに、日本人は貯金が多いと言われています。世界と比べて、今使ってしまうよりも、先先の心配に備えて貯蓄しておこうという気持ちになるのですね。

逆に見方を変えて、心配性であるが故に、先々のことが心配に陥りやすいので、準備をしたり練習をしたり、ここが良くないからと改善点を努力したりします。世界で一番、先のことを想定して努力する民族ということも言えます。サッカーの世界を例にとっても、すごく慎重で練習をたくさんします。たぶん不安だから、不安を解消する為にたくさん練習して自信を付けてピッチに立ちたいと思うわけです。セロトニントランスポーターが少ないがゆえに、このような準備ができることは、誇ってもいい特性ですね。

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世界で1番正確性を重視する

人間は2つの意思決定システムを持っています。1つはXーシステムと言い、リフレックスっていう意味から、反射的に直感的に意思決定するというシステムです。もう1つはCーシステムと言うんですがcalculateの意味を表します。正確に計算するということなんですが、ちょっと時間が掛かり遅いんです。日本人は心配性なので、反射的に物事を考えるときにも、ブレーキをかけて正確にやらなくてはいけない間違ったらいけないと思って、正確さ安全策を取ろうとするシステムの意思決定に従おうとするのです。

例としては東京の山手線1周1時間ぐらいを、10日間、その1周を重ね合わせるとブレがわかります。その運行時間を10日間調べた結果、最も早かった電車と最も遅かった電車の誤差は15秒なんです。世界のどこの国の人でもできないことです。これは誇るべき特性です。

サッカーのゴール前などは、瞬時の判断を要求されますので、この特性は裏目に出てしまうことが多いかもしれないです。フォワードでは、選択肢があったほうがいいと言われますが、わが国では、本番では絶対ダメですね。教え方のアプローチも全然変わってきます。選択させるという教え方は教育的配慮にとどめ、本番用には選択肢なしの練習です。

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世界で1番失敗を嫌う

失敗を嫌う特性に関与しているのが、ドーパミンレセプターです。ドーパミンは快感や幸福感を与える神経伝達物質で、その受容体であるドーパミンレセプターは、ドーパミンを受け取ってシグナルを神経細胞に伝えるのですが、このスイッチの入り方が人によって違うんです。その違いは、スイッチが入りやすい人は少しのドーパミンで楽しい気分になることができ満足します。

スイッチが入りにくい人は、たくさんのドーパミンが必要になるので、新しい刺激を求め、リスクを取ったりと新たなチャレンジをしないと、満足できない脳になっているんです。満足を感じにくい(スイッチが入りにくい)人の割合を世界的に見てみると。南米は、高いことが分かります。つまり新しい刺激を求めるリスクを好む国民性だと言えます。

具体的には、南米の人で、40%ぐらいです。アジアでは、数パーセントぐらいで、日本は1番少なくて、1%以内です。この性格傾向は、チャレンジをすることを嫌い回避します。チャレンジするよりも、失敗しないことが満足なのです。

また、日本人の観客が、シュートは失敗するとすごくがっかりした声を出すんです。あれはすごくダメージが、大きくなります。例えばヨーロッパなんかだとシュート打たないと、スタジアム全体がシュートっていうようなことを言ったりするんです。日本人の場合は結果を先回りしてなんか色々考えてしまって結局シュートしないになってしまいます。「チャレンジを褒める」と言うことをあまりしないメンタリティなので、サッカーを応援している人たちも一緒に成長しないといけないかもしれませんね。

その対処法としては、チャレンジしろと言っても出来ないので、失敗することを想定した練習をするのです。すべてを想定内にしておき、当たり前の失敗であり当たり前のチャレンジであるということをやっていくべきです。それが日本人の特性に適したトレーニング方法ですね。

ナビゲーションニューロンを鍛える

ナビゲーションニューロンとは無意識に体の動きを決める神経細胞と、同じことを繰り返すことで、機能がアップします。

例えば私も経験があるのですが、酔って記憶がない状態でも、気がついたら家に着いていたというのは、ナビゲーションニューロンが働いているからなのです。

反復練習で、ナビゲーションニューロンが鍛えられます。これは、野球の試合でパニックに陥ってもナビゲーションニューロンが勝手に動いてくれるわけです。ボールをこういう状況の時は、キャッチして1塁に投げなさいと命令してくれる。無意識に命令してくれる運動野にあるナビゲーションニューロンが、鍛えてあげると意思決定しなくても、体が意思決定してくれる。失敗を恐れている日本人には強い味方です。

あらゆるスポーツで、基礎のトレーニングを反復練習する意味は、ナビゲーションニューロンに繋がっているのですね。

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まとめ

日本人には、世界1優れた特性が少なくとも3つありました。

この特性は、必ずしもスポーツの特性にマッチしているものではないかもしれません。でも、知っていれば活かす方法は考えられます。サッカーの決定力不足は、ある意味日本人の特性かも知れませんが、観客を巻き込んでシュートへのチャレンジ精神を掻き立てれば、長い年月かけて特性も変わっていくかもしれませんね。

そういう意味でも、これからのスポーツ観戦が楽しみになります。

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