資格試験の勉強で、事前にテキストで勉強するよりも問題を解いた方が良いのですか?
勉強法で、色々と研究している大学があるので紹介しますね。キーは失敗をした方が学びが大きいという事です
なんとなく分かります。テストでも間違えたところは、良く頭に残っていますよね。しかし、間違いが多い場合は違うかもしれないですね。
頭に定着させたい場合は失敗が必要
新たなことを勉強するために、まずは教えてもらうところから始めよう。ビジネスをするときも、まずはスタートするのではなくて、ビジネススクールみたいなところに行ってから、必要なスキルを身に付けて仕事を始めようと考える人が多いです。私もその1人です。
「効果を考えた場合、上記の考えは間違ってる。失敗できるんだったら、たくさん失敗した方がいい」とメンタリストdaigoさんがYoutubeで発信しています。苦労して得た知識の方が、優れた先生から一年間授業を受けるよりも、3倍も学習成果が上がっていたという研究結果があるそうです。
「分からなくていいから取りあえず問題集をやってみて、失敗したところから勉強したほうがいい」という勉強の仕方をする人がいます。また、「テキスト一回全部頭に入れてから、問題集をやる」みたいな人がいます。どちらの方が良いのかというと、前者のすぐに問題集をやる人の方が良いそうです。
新しいことを学ぼうと思ったときに、事前に詳細の説明を受けたり、授業を受けたいと思いがちなんです。ところが、実際は、最初はわからないので色々失敗すると思いますけど、多くの失敗をした方が学習効率が高くなったのです。
この理論を、生産的失敗と言います。教えてもらうよりも自分で手探りして間違えたほうが、知識は身につくのです。
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スイス連邦工科大学の研究
スイス連邦工科大学の研究では15年分の研究データを分析して学ぶカリキュラムを対象に下記比較グループで調査を実施。
○比較グループ
- 最初に授業を受けてから独学をしたパターン
- 最初に独学をした後から分からないところを教わるというパターン
上記パターンで、どちろの方が効率的に学べるのかということを調査。
○対象
- 小学生から大学生までと結構幅広い世代
○地域
- 北米が約半分
- ヨーロッパが1/4
- アジア圏が1/4ぐらい
○学習科目
- 読解力や作文とかの社会科学系の分野はない
- 数学、物理、化学、生物医学みたいな理系科目だけが対象
<結果>
- 効率的に勉強が進んだ効果の比較
内容 | 効果 | |
1 | 最初に授業を受けてから実践する | 1 |
2 | 教わる前に、実際にその内容を実践する | 2倍 |
3 | 教わる前に、生産的失敗をしてその内容を実践する | 3倍 |
この効果は、小学生でも大学生でも変わらず、先に手をつけた方がいいということが分かりました。しかしながら、効果の度合いは下記のようになります。
小学校< 中学校< 高校< 大学
この違いは、推論ができるかどうかがポイント。小学生でも生産的失敗をすることは効果があるのですが、自分の頭で考えたり、この問題はこうやったら解けるのではないか?というように自分で推理ができるような基礎的な能力が必要になります。また、広範囲の知識を持ち合わせていれば、より効果的です。この能力が整ってくるのが、中学生以降なのです。
実際に、自分が問題を解き始めた段階で生産的失敗を手探りでおこない、その問題を解いて間違えると言うことを、授業を受ける前にやったグループはどうなったのか。
結果は、優れた先生から一年間授業を受けるよりも、3倍も学習成果が上がったということが、わかりました。
伝記で有名な、天才と言われているエジソンやアインシュタインもそうですが、子供の頃は貧しかったこともあり学校から追い出され、先生もいない環境で自分で勉強したとか、本屋さんでバイトをしながら、その本屋さんに置いてある本で勉強したと言われています。
彼らが天才たりえたのは、教えてもらえるタイミングが遅く自分で考える時間があったからかもしれないです。今の子供たちや学生は、すぐ教えてもらえる、受け身の授業で先生に教えてもらうのが普通になっています。よって、まずは自分で手をつけて、考えた方が3倍ぐらい効果が上がるかも知れないですね。
スイス連邦工科大学の研究チームは、自分たちの大学の数学の線形代数の授業で、生産的な失敗を取り入れています。結果は下表で、生産的な失敗を取り入れた場合は、20%も合格率が高かったのです。受動的か主体的かの問題もありそうですね。
<線形代数のテストの合格率>
内容 | 効果 | |
1 | 授業に生産的な失敗を取り入れなかった場合 | 1 |
2 | 授業に生産的な失敗を取り入れた場合 | 20%UP |
ビジネスの場合も同様です。失敗しないように、最初からスキルを手に入れようと考えますが、効果は低いようです。最初は、失敗して悔しい思いをしながら学ぶべきです。ビジネスは教わるものではなくて、自分でやりながら身に付けていくものです。だから副業をやる場合も、失敗できるような失敗して学べるようなところから始めた方が良いようです。その為、元手がかからなくて、失敗しても失うのは自分の時間だけというところから始めた方がいいですね。そういう意味では、ネット関係のビジネスはやり易いかも知れませんね。
【ミラブルzero】シャワーじゃないシャワー生産的失敗の効果を高める方法
生産的な失敗の効果をより高めるための方法を紹介していきます。
1.予備知識をフル活用
難しい問題とか、新しく自分が取り組んだことがない問題を解くためには、多くの知識を組み合わせて使う必要があります。
過去に解いた類似性の問題を想定したり、他分野の自然界の法則を搔き集めて解くことにトライする。簡単に諦めずに、自分が知っている知識をフル活用して、解けるかどうかをやってみる。3回から5回ぐらいトライしてみる。そこで悔しさを噛み締めてください。解けた場合は共通点が見つかって、より頭に入る可能性があります。私も以前、数学の問題でトライしたことがありますが、実感として考える力が付いたように思います。しかし難点があって、時間が掛かります。それを覚悟すれば推奨できるやり方ですね。
2.知識のギャップを認識する
生産的な失敗によって、学習効果が上がる理由は、自分が “知っていること” と、“知らないこと” のギャップがわかるからなんです。
ここはわかるんだけど、これはちょっと分からなかったね、というように生産的な失敗をすると、自分が分かる所と分からない所が明確になるのです。実はこれをしない場合は、教科書の丸暗記をするんです。最初に生産的な失敗をすると何が分かって何が分からないのかがわかるから、返って効率的に学べます。分からない所だけ勉強すればいいのです。ところが問題を解くとか、をしないと何が分からないのかが分かんないから全部頭に入れようとするんです。
よって知識のギャップを認識しながら進めていくとモチベーションが上がります。
3.一旦考えてから学ぶ
一旦、自分の頭で考えた場合の方が、人間は覚えやすくなるのです。同時に新しい概念とかをスムーズに受け入れることもできるようになるということが分かってきました。無意識に、自分と違う考えや、知らないことは否定します。しかしながら、一旦自分の頭で考えてから勉強すると、新しいことを受け入れられるようになるので、まずは自分で考えさせることが大事なのです。
子どもが自分で考えてる時に、親とか先生がやり方とか答えを教えると「違うよ、僕はこれやりたいんだよ」と言って意固地になる子がいます。これは、一旦考えて失敗させてあげてから、教えてあげると素晴らしい効果が出ます。そして、自分で考える習慣がつきます。
4.失敗した理由を学ぶ
最後の段階で先生とか講師からフィードバックをもらうのは大事なんですが、これは解き方を学ぶんじゃなくて、なぜ自分は、この方法が思いつかなかったのだろうかということを考えるべきなんです。この言葉の理解が足りなかった、この公式の使い方が間違っていたんだというように自分の何が悪かったのかっていうことを学び失敗した理由を学ぶのが大事なのです。何が足りなかったかが分かると言うのがすごく大事で、さらに問題の理解が深まります。
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学ぶという事の効果を上げる方法は、やはり自分の頭で考えることですね。ある意味、推理小説の問題解明のように、自分の頭で考えると理解の幅が広がります。それを、初めに答えを教えてもらうとその時は嬉しいですが、感激も薄くすぐに忘れてしまいますね。
これは、受動的か主体的かの問題にも繋がります。通常の授業は聞くだけの受動的です。独学で問題を解くことは、主体的になります。間違いなく頭の使い方が違いますね。
臆することなく、自分の頭で考える独学で行動すれば、あちこちぶつかるかも知れませんが成長できる可能性は大ですね。
頑張りたいものです。