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なぜ大谷翔平は日本で生まれたのか? 日本人の可能性が拡がります

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ヒロポン

大谷翔平選手の快進撃が止まりませんね。基本的に閉塞感のある日本から彼のような選手が現れたのは不思議でなりませんね。

そうですね。技術面は勝負ができますが、最後は体力面・フィジカルで差が生じてしまう傾向にありました。それが、大谷選手の出現で、弱点であったフィジカル面でも負けていないことが示されて、世界で十分勝負が出来るようになりました。

サキ先生
ヒロポン

大谷選手のパワーは、NPBのみならずMLBの選手も度肝を抜かれていますね。

アメリカで一番有名な日本人は誰か?

 5年前に、「アメリカで一番有名な日本人は誰か?」と問われたら、自分は間違いなく「オノ・ヨーコ」と答えていました。でも今は、「大谷翔平」がいます。そう語るのは、筑波大の客員教授である安田秀一氏です。興味深いので、「日本人の可能性」についても一緒に考えていきたいと思います。

 日本人が知っているアメリカ人は非常に多くいますが、反対側からはまるで違うことがよくあります。残念ながら、日本人の知名度は思ったより低いのが現実であったのですが、「大谷翔平」の名前は、それらの風潮を一蹴しました。

 2022年の大谷選手の活躍は、特筆するものがあります。打者しかり、投手しかりで別格の実績を残しています。もはや大リーグの顔という位置付けになっています。特大ホームランを量産し、160キロ以上の速球で大リーグの猛者たちを抑え込む。日本人でも圧倒的な身体能力、フィジカルを持つアスリートが現れたのだという事を実感します。

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大谷選手のバッティング

大谷選手のバッティングは、専門家の見解では従来の日本で常識とされている打ち方とは全く違うようです。

<安田秀一氏が教わったバッティング>

コーチ名                教わったバッティング理論
ジャイアンツの阿部慎之助コーチツイスト打法
元ソフトバンクの松中信彦内角打ち
多村仁志長嶋茂雄氏から始まる右強打者の打ち方の極意
☆上記3人の共通項「ヘッドを走らせる」ということ
ヘッドの重さを意識して手首を返し、インパクトの瞬間のヘッドスピードを最速にするというもの

大谷選手ら現在の大リーグのスラッガーの打ち方

今の大リーグの主流・・・手首を返さずに、バットの面をボールの軌道にできるだけ長く向けたまま振る

  ● インパクトの瞬間の最高速度ではなく、ミートポイントをできるだけ長くして平均速度を上げる

  ☞ 大リーグピッチャー特有の速くて動くボールに対応することができるようになる

この理論:『手首でヘッドを返さずにスイングの平均速度を上げる』を、可能にするには筋力が必要

選手のフィジカルが強くなったことから新しい技術が生まれバッティングが進化した

この技術は、イチロー選手よりも早く米球界に挑戦し、大リーグ目前まで迫った根鈴雄次氏が提唱しています。

●上記バッティング理論を取り入れたオリックスの杉本裕太郎選手は、パ・リーグの2021年の本塁打王のタイトルを取得しています。

大谷選手の活躍には、「手首を返さないスイング」という、パラダイムシフトといってもいいほどの革命があったのです。NPBのOB解説者が、大谷選手のバッティングは理解できない。通常の人は真似をしない方が良い、などと言っている様子が滑稽ですね。時代が変わる時は、往年の経験だけでは通用しなくなるのですね。

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日本のスポーツ界は遅れている?

 日本のスポーツ界は、最近までスポーツ工学、医学などの情報への感度が鈍く、特にフィジカルを向上させるというアプローチは広がっていませんでした。理論的にどのような筋力が必要で、その為にはどのようなトレーニングをするのが良いのか、などは海外の方が進んでいます。やっと、MLBに行ったダルビッシュ選手などから情報発信があり、気づかれだしているのが現状のようです。

 今でも日本のスポーツ界は、精神論、根性論が長く幅を利かせ、体格でかなわない欧米選手に勝つためには、とにかく気持ちと技術で上回るしかない、という考え方がはびこっています。その中でも精神論の根幹にあるメンタルは根性論だけで、必要とされるメンタルトレーニングは取り入れていませんでした。1990年代に日本の五輪でのメダルが激減した理由は、ここにあると言っても過言ではありません。

 欧米に20年ばかり遅れながら、ようやく追いついてきたように感じます。ただ、大谷選手のすごさはそれだけでは説明できません。フィジカルで負けなくなったということは、ようやくスタートラインに並んだというだけなのです。

日本人の “勤勉さ” と “真面目さ”、そして “謙虚さ” が優位に働く

 “後進的と思われる日本のスポーツの現場から、その競技をリードするような若者が現れているのはなぜなんだろう?” と不思議に思います。

 『日本人の特性とされる勤勉さ、真面目さ、謙虚さにその理由があるのではないか』

礼儀正しく真摯に且つどん欲に野球に取り組む大谷選手の人柄からは、日本人の特性や美意識を強く感じます。

 我々日本人は、自己中心的な考え方や感情的なふるまいを好みません。新型コロナウイルスの感染対策でも、欧米では法律で規制しましたが、日本はマスク着用を「お願い」するだけで、みんなが従いました。自分は、これまで日本のスポーツが追いつけなかったフィジカルで肩を並べたとき、日本人らしい真面目さが優位に働いてくるのではないか?と思っています。

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 ただ、そうした特性は反面、自己主張や個性を嫌う同調圧力にもつながり、社会の進化を妨げる側面があることも否めません。この弊害は確かにあります。つまり、もろ刃の剣なのです。一つ間違えれば日本の弱点となるこの特徴を、有効な武器として働かせるにはどうしたらいいのでしょうか。

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日本の特徴を生かすには『情報』が大事

 1にも2にも「情報」が大事だと思います。昔は、情報が入りづらかった島国の日本ですが、今はインターネットやスマホでいつでもどこでも世界の最新情報が手に入ります。

 大谷翔平選手や佐々木朗希投手、あるいはボクシングの井上尚弥選手ら今までの常識を覆すような選手たちが、キラキラ輝くスポーツ界のみんなが目指す星になるのです。

 つまり、世界で活躍するトップアスリートたちが、正しい情報を見定める絶対的な基準になっていくと思われます。

<今のスポーツ界>

情報統制型のリーダーは成果を上げられない時代になった ☞新しい情報の吸い上げがない

●既存の価値観にとらわれず、みんなで常に新しい情報をアップデートし、みんなで共有して試行していくやり方が成果を出している。

☞ 帝京大学ラグビー部の岩出雅之前監督がその筆頭。そんな器の大きなリーダーがスポーツ界では結果を出している

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なぜ日本から大谷翔平が生まれたのか?

 日本の経済の低迷を語る上で、縦割り社会、官僚的体質、顧客目線より上司目線、などその原因は様々ありますが、いまだに解決できていないからこそ、なかなか経済は発達しません。

そんな中で、「なぜ日本から大谷翔平が生まれたのか?」という視点でモノゴトを見てみるのも面白いですね。

 勤勉さ、真面目さ、謙虚さが取りえの日本人が、器の大きなリーダーのもとに正しく最新の情報に触れて、懸命な努力を続ける。弱みが強みに変わり、大谷選手のような存在が各界から次々と生まれる可能性は高いです。

大谷選手を生み出す共通項

  • 常識にとらわれない
  • 上下関係をつくらない
  • 世界の最新情報を手に入れる
  • 若者の真の意見を聞く

 チョット自信がなくなっている日本経済、企業の面々、スーパースターが育つ土壌は十分にあると考えられます。少しばかりの自信をもって、第2、第3の大谷選手を育んでいきましょう。

まとめ

 大谷選手は、とんでもない人で昔からの多くの評論家、指導者を黙らしていきます。そのひたむきな努力に裏打ちされた実績作りは、誰の批判も覆す力がありました。

日米ともの二刀流達成。フル活動での3年間経過。日毎の実績値更新。素晴らしい意外に言葉がありません。

同時代に生きることができることに感謝をするとともに、毎日楽しく拝見させて頂いています。

ありがとう❣ 大谷翔平選手‼

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