大谷翔平選手を見ていると常に笑顔で楽しそうにしているのが好きですね。天性なのでしょうか?
天性もあると思います。ただ、本当に野球が好きでたまらないという雰囲気を醸し出していますね。見ていて嬉しくなります。
そうなんですよ。勝負の世界なのに思わず微笑んでしまいます。さすがスーパースターですね。
大谷翔平選手の野球への動機づけは何なのだろうか?
2023年の3月WBC(WORLD BASEBALL CLASSIC)の大会が開催されています。日本は、2009年以来、14年ぶりの世界1を目指しており、メンバーとしては、今やMLBのMVP選手であるトップ大リーガーの大谷翔平選手やダルビッシュ有投手が参加して盛り上がっています。
勝敗は当然気になっていますが、それにもまして本場大リーガーのトップ選手の実力はどのようなものなのか、日本ではなかなか見る機会がありません。それを、今回は大谷翔平選手が遺憾なく実力を発揮し、バッティング練習での度肝を抜く飛距離を披露して、球場全体ましてや相手チームからも畏敬の目で見られている光景は素晴らしいの一言です。
日本(侍JAPAN)の開幕戦の対中国戦の視聴率は41.9%と高く、WBCでは2006年決勝の43.4%に次ぐ2位という事です。今や多くのネット放送の影響もありTVの視聴率は低く出る傾向にも拘らずなので、評価に値すると思います。これは、WBCの侍JAPANの人気もさることながら、大谷さん目当ても半分はいるのではないかと思います。私もその1人です。
何故にこれほどまでの大谷人気なのか?1つには本物であること、そして私が最も気になっているのが、大谷選手のプレーを見るだけで嬉しくなってしまう事なのです。勝負の世界なので勝ち負けのドロドロとした厭らしさもあるのが普通なのですが、この人からはそれが感じられない。敵味方そして審判さえも巻き込んで、みんなが楽しそうに且つ真剣に見えるのです。スポーツをする人の鏡のような人だなと思います。
その最たる理由は、大谷さんが本当に野球が好きなんだなという事です。スポーツ心理学では『内発的モチベーション』と言われ、自分自ら高みに向けて常に努力し続ける基になるやる気のことです。大谷さんの言動を見聞きすると納得しますね。他からの刺激でなく己の中からのモチベーションなので最強です。
では、どのようにしてその内発的モチベーションを身に付けたのでしょうかを考えてみたいと思います。
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大谷さんが少年時代に所属していた岩手県の水沢リトルリーグの佐々木一夫監督の言葉です。
「少年野球を教えて30年くらいになりますが、ずば抜けていたのは、技術とかじゃなくて、気持ちの面だと思います。同年代と比べたらうまいわけですが、それでも天狗にならないで上を目指せた。一生懸命というか、練習で力を使いきるような感じでした。誰にも負けたくないっていう思いは変わってないのかなと思いますね」
“投手としてヒットを打たれると次は必ず三振を取る。打者として凡退すると次はホームランで返してみせる。” そんなタイプの子だったそうで、負けず嫌いの典型ですね。
それは、MLBの今でも変わっていないようです。
「上を目指してるっていうか、誰にも負けたくないっていうか。それってセンスですよね。
うまい子はいっぱいいるんですが、そこで止まるっていうか。
もう自分はうまいからこれ以上練習しなくていいよっていうふうになりがちなところで、さらにとにかく上を目指していくって言う。そこが違ったのかなって思ってます」
佐々木監督は、センスと言われています。やはり、大谷さんのような心根は、持って生まれたものなのでしょうか。育てられるものであれば、生かしていきたいですね。
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ご両親が気を付けていたこと
ご両親ともアスリートで、お父さんは野球クラブのコーチをされていました。
ご夫婦が気を付けられていたことは、『子供の前では夫婦喧嘩をしない、みせない』という事だそうです。ご夫婦で相談して、喧嘩は子供がいない所でするを徹底したそうです。それは、目の前で喧嘩をされると知らないうちに子供は委縮して、伸び伸びとは出来ずに大人の顔色を伺うような子になるようです。そのお陰もあって、大谷さんは伸び伸びと成長し、同時に人を好きになっていったのでしょう。
この点に関しては、自分個人としてはダメでした。子供の前では夫婦喧嘩はいけないと分かっていても、理性で止められずに本能で言い合ってしまいました。子供はもう成人しているので遅いですが、今でも反省しているところです。
プロで活躍しているピッチャーの共通点
WBCのメンバーであるダルビッシュ有、大谷翔平、佐々木朗希の3人をピッチングのコーチをした吉井コーチ(2023年はロッテの監督)は、この3人には共通したところがあると言っています。
「自分というものを持っている。だから、コーチの助言は聞くことは聞くがその通りにはやらない。そして、なにより好奇心旺盛で、他人の良いところは大成した今でも、いろいろ聞いて真似をする」という事で、コーチとしては、やり難い選手だったそうです。ここでも、際限のない向上心が伺い知れますね。
そのようなメンバーが一堂に揃えば、相乗効果で今後の成長は計り知れないものがあるかも知れません。今から楽しみです。
シャワーヘッド ミラブルzero今までの概念、常識が通用しない
スポーツジャーナリスト:二宮清純さんの言葉 として下記内容があります。非常に共感できる所です。
大谷選手は、2ストライクと追い込まれてから本塁打を打つことが多くなりました。普通に考えれば不利なはずなのです。これは仮説ですが、「追い込まれてからでも打つ」ではなく、実は「追い込ませてから打つ」ではないのか。メジャーリーグの投手は打者を追い込むと一番得意な球を投げてきます。大谷選手はそれを待ち伏せしているように思います。2刀流の投手としての読みかもしれませんね。
このように、大谷選手には今までの概念、常識が通用しません。誰かがつくった道を歩いているのではなく、彼が歩いたところが道になるのです。英才教育で育ったというより、好きでやっているうちにレベルが高くなり、年々進化・深化している。何よりも痛快なのは、彼の才能を測るモノサシがどこにも存在しないことです。
大谷翔平の経済効果 +α
大谷翔平選手の経済効果が約457億941万円と推定されると、関西大学の宮本勝浩名誉教授が2022年10月6日、発表しました。大谷選手の成績は下表に示します。特筆すべきは、公式記録上で史上初となる投手、打者両方でのダブル規定到達の偉業を達成。2021年度のMVPに匹敵する活躍であったと思います。
<大谷選手の成績:2022年>
役割 | 項目 | 内容 | 備考 |
投手 | 勝敗 | 15勝9敗 | |
投手 | 防御率 | 2.33 | |
投手 | 奪三振 | 219 | |
投手 | 奪三振率 | 11.87 | ア・リーグで1位 |
投手 | 投球回数 | 166 | 規定投球回数達成 |
打者 | 打率 | 2割7分3厘 | |
打者 | 本塁打数 | 34 | |
打者 | 打点 | 95 | |
打者 | 打席数 | 586 | 規定打席数達成 |
宮本名誉教授は2022年のシーズン開始から終了までの大谷選手の経済効果を推計
主な項目 | 経済効果 |
エンゼルスのホームゲームでの観客増数のうち約6割、同じくビジターでの増員の約3%が大谷ファンと仮定 合計約63万1174人が大谷効果による観客増のチケット代など | 61億976万円 |
米国内での大谷グッズの売り上げ | 9億8400万円 |
MLBが得る放映権料、大谷の年俸、スポンサー契約料などを加えた米国内での直接効果 | 194億6176万円 |
日本での直接効果 大谷の応援ツアーやグッズの購入、日本でのCM出演料 | 17億円など |
日米の直接効果に一次波及効果、二次波及効果を加味し経済効果を算出(総計) | 457億941万円 |
(参考)MVPを獲得した2021年の大谷選手の経済効果 | 240億1674万円 |
(参考)阪神が2005年に優勝した時の経済効果 | 643億円 |
日米の直接効果に一次波及効果、二次波及効果を加味し経済効果を算出した。MVPを獲得した21年の経済効果は約240億1674万円だったが、昨季の活躍が今季の観客増をもたらしたことや、米国内の物価高などから大幅増となったと分析。
宮本名誉教授は「1人のアスリートがつくり出す経済効果としては空前絶後の金額で、例えば、日本の人気球団の阪神、巨人、ソフトバンクなどが約70人の選手で1シーズンかかって優勝した時の経済効果と同等である。私たちは偉大な大谷選手と同時代に生を受けて、大谷選手の活躍を見ることができる幸運を喜びたい」とコメントしています。
レンタルサーバー エックスサーバーMLBのルール改定
大谷選手の2刀流での活躍で、経済効果以外にもいろいろな効果が起こっています。MLBでは、2刀流での新たなルール及びDH制の新規定など大谷選手が活躍する機会を増やす努力をしています。2023年からはリーグ跨ぎの交流戦を増やし、ア・リーグ以外でも大谷選手を球場で見れるように変えていきます。これもすべては経済効果に関連していくのですが、一人の人間の影響力では超人すぎますね。
また、野球を世界中に広める戦略としての重要な選手としてMLBの宝的存在になっています。
日本でも、日本の少年野球の参加人数は劇的な減少傾向を示していますが、日本国内での大谷選手の活躍で子供たちの心に大きく火が点るかもしれませんね。その為にも、夢を潰さずに伸び伸びと伸ばしていける環境を整えていきたいものです。大谷選手のように野球は楽しいを実感してほしいですね。
まとめ
WBCの1次リーグが終わり、侍JAPANはBリーグを1位通過しました。そして決勝トーナメントでアメリカに渡り、奇跡の準決勝での逆転サヨナラ勝ち。誰もが信じられない劇的な決勝戦の幕切れ。素晴らしいの一言です。その劇の中心に大谷選手がいました。結果、大会のMVPに大谷選手が輝きました。
自分の感想としては、MLBの大谷選手の加入の影響が高いと思いますが、歴代で一番強いJAPANでした。それはスモールベースボールの野球ではなくて、世界のベースボールでの野球でした。
同時に、野球の楽しさが多くの方に認めてもらい、少年野球の人気も上がっていくことを望みます。
これからも純粋に大谷選手及び野球を応援していきます。